青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

“疑問”が人生を変える

 みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

 さて、今回は、自ら考える力を養うために大切な“疑問力”についてお話しをしたいと思います。

 

 私はよく「性格の欠点を見つけて直すためには“考える”ことが大事」とお話ししています。

 

「どうすれば考える力を鍛えられるのかがよくわかりません」

 

 という熱心なご質問をいただくことがありますので、今回はそこに焦点を当ててお話しをしたいと思います。

 

 この“考える力”を鍛えるための、もっとも基礎的で大切な訓練が「物事に疑問を持つ」癖をつけることです。

 

 つまり、冒頭で述べました“疑問力”を鍛えることなのです。これが“考える力”を鍛えるスタート地点です。

 

「疑問」を出発点にして、「関連する知識を頭の中から検索」して、その知識を並べたり重ねたりして「推論を組み立て」て、実際(現実)と照らし合わせて「答え合わせ」をして正解を導き出す。

 

 これが“考える力”なのですが、この流れの最初の一歩が“疑問”を持つことなのです。疑問を持つことが、“考える力”、つまり問題を解決する能力を養うのです。

 

 これは人生のいかなる場面でも活用できるとても大事なことですから、みなさんにはしっかりご理解いただきたいと思います。

 

 ではまず、“疑問を持つ”とはどういうことなのか考えてみましょう。

 

 言葉にするとちょっと語弊があるようで難しいですが、“疑問を持つ”とは「(物事や情報を)受け流さずに、ちゃんと見る」ということです。

 

 私たちの日常生活には、実にさまざま情報があふれています。朝起きて、「新聞」を読んで得る情報、「テレビ」のニュース番組で得る情報、通学中、通勤中、お買い物中、「すれ違う人」、目にする「広告」、品物の「値段」、サービスの「質」。「数字」、「固有名詞」、「人物名」、「数量」……etc.

 

 とても挙げきれませんが、私たちの日常生活はまるで情報の嵐の中にいるようです。いまや日本人の半分以上の人がスマホを持ち、さらなら情報の荒波に乗り出していますが、そんな情報の嵐を、日常生活の中でどのように受け止めているでしょうか?

 

 多くの場合「ただ目にしただけ」で終わってしまうのではないかと思います。

 

 もちろん、何かしら考えてはいるでしょう。たとえばスーパーマーケットの安売りチラシを見比べて「こっちのスーパーよりあっちのスーパーのほうが30円安い」とか。主婦として家計の節約はとても大切ですが、今回の主題はそこではなく疑問力ですので、この情報からこういう疑問を拾って欲しいのです。「値引き額の差は何の違いなのだろう」。そのような疑問を持つ思考の癖をつけることが、考える力を育てる訓練になるのです。

 

「ただ読むだけ」、「ただ見るだけ」。

 

 それでは考える力を鍛えることはできません。私は常々、人生をよい方向に舵取りするためには“知識”が大切だという話をしますが、そもそも知識は疑問力がないと身につきません。疑問を発端にして得る知識でないと、“ただ知っただけ”で止まってしまうのです。

 たとえば、とある小説を読んでいるとしましょう。作中で主人公とヒロインが恋敵の計略ですれ違い、心が離れて険悪になってしまう場面があるとします。みなさんはこのシーンでこんな感想を抱くかもしれません。

 

「ふたりはいつお互いの気持ちに気づくのか」とか、「こんなつまらない罠で、ああもう、じれったい!」とか。

 

 小説を心から楽しんでいる大変結構な瞬間ではありますが、そこからもう一歩、思考の歩みを進めていただきたいのです。

 

 つまり、「なぜふたりは仲違いをしてしまったのか、なぜ互いを信じられなかったのか」という疑問を持ち、「どうすればこの事態を避けられたのか」という、自分なりの答えを見つけてほしいのです。

 

 その思考ができないと、読書はただの娯楽で終わってしまいます。「ただ見るだけ、ただ読むだけ」ではなく、何か疑問点を見つけて「なぜだろう」と深く追求していく。

 

 そして、その疑問から答えを導き出す。これが“考える力”を養うということなのです。

“疑問を持つ”ことは、そのための第一歩なのです。

 

 「そんな難しいこと私にはできない」

 

 と思われるかもしれませんが、これは特別な能力でもなんでもありません。習慣と、訓練の問題です。人生において“考える力”が持つ役割の大きさに気づきさえすれば、そして、意識して訓練すれば誰でもできるようになります。

 

 そのようにして、疑問の思考で世の中や身の回りを見れば、日常には「なぜ?」があふれていることに気づくと思います。

 

 たとえば身近なところでいえば、みなさんも食料品や日用品の買い出しにスーパーマーケットをご利用されていると思いますが、会社や系列の違いに関係なく、ほとんどのスーパーは商品の陳列方法が同じなのですが、お気づきでしょうか? 

 

入り口から入ってすぐに野菜売り場、ぐるっと回って奥まったところにドリンク売り場、出口付近がお総菜売り場で、レジとお客さんが買った品を詰める作業台はお店の外から見える一番外側の窓際です。

 

 どこのスーパーもだいたいこのレイアウトです。偶然だと思いますか? もちろん意図的なものですが、どんな理由だと思いますか?

 

 こういったことは日常に溢れています。気づいている人は気づいていて、その理由も自分で考えて探り当てている。そういう思考の訓練をしている人とそうでない人では、目の前の物事や情報の意味そのものが違ってきますから、見えている世界そのものが変わってくるのです。これが、人生をよりよい方向に舵取りする“考える力”です。

 

 

 

 

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