青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

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人生を破滅に導く〝妬み〟②

 

 

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↑の記事、『人間の弱さの象徴 。人生を破滅に導く〝妬み〟①』続きです

 

 俗に、「男の嫉妬は、女の嫉妬の100倍怖い」などと言いますが(女性の陰湿な嫉妬も怖いですが……笑)、それには男女の本質的な差があるためです。

 

 女性は、他人との関係など、共感性というものを中心にしているところがあります。それは恋人の会話を見てもおわかりになるかと思います。結論を求める男性に対して、女性は相手に共感を求めるものです。ですから、こと仕事上の〝妬み〟に関しては、男性に比べていくぶん柔軟だといえます。一方、男性は子どもの頃から競争を繰り返してきています。

 

 例えば、出世争いもそうですし、政治家の権力闘争なども当てはまります。競争に晒されてきた男性は、常に一番にならなくてはいけないという強迫観念に捕われていることも否めないのではないでしょうか。

 

 それに、Lさんやその同業者の方もそうですが、家族や社員の生活が自分の肩に乗っていることを自覚しています。責任感から憎しみのパワーが強くなってしまうことは、もしかしたら致し方のないことかもしれません。

 

 また、Kさんのケースでは、〝妬み〟が生じてしまう条件が揃っていたと考えられます。通常、嫉妬というものは自分とまったく関係ない人に対しては起こりにくい感情です。例えば、あなたは芸能人に対して「ずるい」とか、強い妬みを持たれますか? 「いいな」とは思うことはあるでしょうが、それは羨望といったレベルの範疇から出るものではなく、〝妬み〟にまでは至ません。なぜかと考えてみると、非現実的なこと、妬みの対象外のこと、といったように、自然と感情をコントロールして切り替えているからなのではないでしょうか。

 

 では、嫉妬を抱きやすい条件とはなんでしょう。

 

 ・自分と相手の間に、共通性や関わりがある

 ・自分が持っていないものを持っている

 ・相手の行いや存在が自分の劣等感を刺激する

 

 この3点が、嫉妬を生じさせる最大要因だといわれています。

 

 Kさんの場合、その同業者との間には同じ職を持つという共通項があります。また、その同業者に比べて大きな会社や案件を扱っており、会社を発展させたという実績は、相手に劣等感を持たせていた可能性があります。

 

 不幸にもこの3条件がすべて揃ってしまっていたために、Kさんは同業者から嫉妬を買うこととなり、古い仲間との間にあった友情を奪われることになってしまいました。

 

 嫉妬の炎は人の心をかき乱し、正しい判断や世の中の常識、理性を焼き尽くします。こういった相手の心を放っておくと、負の力はマグマのように蓄えられていき、いつしか、強烈な悪意となって爆発します。

 

 Kさんも、同業者が自分に対して悪口を言ったり、良い感情を持っていないことを知っていました。しかし、特に対処を施すことなく過ごしてきてしまったために、相手の感情が今回のデマとなってしまい、吐き出されてしまったのです。

 

 人を〝妬む〟心というものは、人間誰しもが胸の奥底に隠し持っています。ニュースを見ていてもわかるように、妬みや嫉妬から起きる事件は後を絶ちません。テレビドラマでも、妬みや嫉妬がテーマになっているものが多くあります。

 

 物事がうまくいっているとどうしても忘れがちですが、世間には嫉妬が渦巻いています。むしろ、うまくいっていればいるときのほうが、より妬みを受けやすいものです。ですから、仕事やプライベートが順風満帆であればあるときほど、周囲には嫉妬している人がいるかもしれないと考え、用心していかなければなりません。そして、その怖さを自覚していないと、Kさんのように取り返しのつかない結果があなたの前に立ち現れ、それを防ぐことができずにつらい思いをすることにもなりかねないのです。

  

 

 

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