夫婦になる相手とは特別な縁で結ばれている、ということは『赤い糸のご縁』 でも触れましたが、たとえ赤い糸で結ばれた相手とはいえ、結婚すれば、ただそれだけで幸せになれる、というわけではありません。
結婚生活を幸せなものにするには、お互いが相手への思いやりを持ち、ふたりで一緒に努力を重ねていくことが大切だと思います。
それまで別々の環境で育ったふたりが、同じ屋根の下で生活を共にするわけですから、何かと行き違いがあったり、意見の食い違いもあるでしょう。
いってみれば、結婚とは、新しい人生のスタートを切ること。今までの自分のやり方に必要以上にこだわらず、ふたりで話し合いながら、新しいルールを作り上げていくことではないでしょうか。
また、人は誰しも得手、不得手というものがありますから、自分のものさしだけで相手を測らずに、許し合うというのも大切なことです。
ただ、年月を重ねていくと、どうしても相手の欠点が目につくようになる、ということはあるかもしれません。
しかし、自分のことは棚に上げて、相手の欠点ばかりを責めるような言い方や心を持っていては、やがて、ふたりの関係を壊してしまうことにもなりかねません。
ですから、たとえ相手に注意をするにしても、
「私のここは悪いと思うから直すわね。だから、あなたもここはちょっと考えてみて」
というように、お互いを高め合うことができるような注意の仕方をしてみてほしいのです。
もちろん、注意されたほうも、「うるさい!」「聞きたくない!」という言葉で終わらせずに、「なぜ、注意されたのか」「もしかしたら、相手の言うとおりなのではないか」と、冷静に考えてみてほしいのです。
というのも、「自分は正しい。間違っていない」という考えは、実は自分がそう思い込んでいるだけで、世の常識に照らし合わせてみた場合、百パーセント正しいとは言いきれない、ということもあるはずだからです。
そのように、お互いが素直に向き合っていくことが、結局、夫婦円満の秘訣といえるのではないでしょうか。
逆に、お互いが頑固なまま、六十歳代、七十歳代になっても毎日、いがみ合っている夫婦、あるいは、会話のない家庭内別居といった夫婦になってしまっては、自分たちも不幸ですし、何より子供に心配をかけたり、負担になってしまうこともあります。
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