青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

井の中の蛙

    母親として一家をまとめてきた方に多いケースをお話ししましょう。

 

 一家の主婦として、家事や育児に励み、家庭を守っていくのは大切なことだと思います。しかし、いつの間にか小さな家庭の中での大将のようになってしまい、そして、それに自分が気づかないでいることがあります。私はそういう方のことを「井の中の蛙大海を知らず」の故事からの引用で、「井の中の蛙」という言葉で表しております。

 

 家庭という閉ざされたボックスの中で生活していると、やがて、それがトラブルを招く原因となってしまうことがあるのです。

 

 以前、長男夫婦と交流を持ちたい、と相談に見えた中年の主婦の方に、

 

「あなたは井の中の蛙になっていますよ。そのために、息子さんが反発し、交流が途絶えてしまっているのが見えます」

 

 とお伝えしたところ、それだけで憤慨し、

 

「私は主人の職場の上司に、ほかの誰よりもすばらしいお中元、お歳暮を選んでいますし、料理もちゃんと作っています」

 

 と言った方がいらっしゃいました。

 

 このような方の場合は、私が伝えている言葉、内容から、「問題の原因」や「相手の考え」などをゆめゆめ考えることができず、自ら苦しみをつくり出しているのです。私はこのような場合、かなり厳しい言い方をします。

 

 というのも、そのまま気づかないでいると、やがて、その方の人生が寂しく、孤立したものになってしまうと思うからです。

 

 まず、その兆しは、子供たちの反抗という形で表れることが多くあるようです。小さい頃は何でも言いつけを守っていた子供も、やがて大きくなって友達の家に遊びに行き、そこの家庭を見ることで、自分の親との違いを知り、比べるようになり、自分の意見を主張するようになります。

 

 夫婦のことについても、ご主人の言うことは何ひとつ聞かず、すべてを牛耳る妻でいれば、やがて家庭内別居のような状態になることもありえます。

 

 また、家庭の中で陣頭指揮をとってきた方は、友達と一緒のときも、そのクセが抜けないようです。その結果、友達づき合いの中でも主導権を握りたがったり、友達同士で主導権争いをするようなことになってしまうケースも、拝殿の前でよく見られます。

 

 あるいはまた、アハハ、オホホと事なかれ主義で、ただ相手に合わせるだけ。お互いに暇なときに会って、面白おかしくおしゃべりするだけの表面的なおつき合いに終始するだけでは、心と心の交流とはほど遠いおつき合いと言えるのではないでしょうか。

 

「今さら、自分が変われるものだろうか」と思う方もいるかと思いますが、「今さら」などということはありません。

 

 何度でもくり返しますが、これではいけないと気づき、自分で変わろうと決意すれば、何歳からでも幸せな方向へと人生を変えていくことはできるのです。

 

 では、これまでの人生を変え、幸せの道に進むにはどうすればいいのでしょうか。

 

 それには、勉強です。そうお伝えすると、学校に行けばいいのでしょうか、という方がよくいらっしゃいますが、そういう意味ではありません。勉強というのは、本、新聞、テレビ、映画などを見て、また、人の話を聞いて、知識や教養、常識を覚えて、身につけていくことなのです。ありとあらゆる場所、場面で学ぼうとする姿勢を持つことが大切だと思うのです。

 

 ただ、なかには私が、

 

「本を読んで、やってはいけないことや自分がやるべきことを考えてください」

 

 とお伝えすると、

 

「本というのは、木村さんの本を読め、ということですか?」

 

 とおっしゃる方がいて、気持ちがしょんぼり沈んでしまうことがあります。 

 

   小説や歴史の本、伝記、もしくは、生き方や人生をテーマにしたエッセイなど、どんな本でもいいのです。要は、常識、教養、人の心理などを学ぶために、いろいろな本を読んでほしいとお伝えしているのです。今は、図書館も大変便利になっていますから、図書館で本を借りるのもいいでしょう。

 

 そして、ただ表面的に読むのではなく、登場人物の心境、自分だったらどうするかと我が身に置き換えながら読んでみたり、なぜこの人物は失敗したのか、なぜ死ななければいけなかったのかと、問いを発して考えてみてください。

 

 つまり、自分に重ね合わせながら読み、人生の参考にしていくということが大切なのです。

 

 死ぬまで学習し、心を磨き続けていきましょう。学校を卒業したら学習は終わり、などと考えず、大人になってからも、本や人からの教え、世の中の動きなどに目を向け、常に学んでいくことを忘れずにいてほしいと思います。

  

 

 

 

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