「生老病死」の「病」、つまり病気についても、多くの方が苦しみを抱えていらっしゃいます。
これは、年を重ねている方はもちろんのこと、若い方も、また男性にとっても女性にとっても、変わらぬ悩み、苦しみであるといっていいでしょう。
ただし、その苦しさから、病気を「霊障」と勘違いする方がとても多いのです。霊能者としてのお役目をさせていただいている私としては、そういう状況は、本当に残念でなりません。
この「霊障」については『「カルマ」と「霊障」の違い』でも触れましたが、実のところ、体の具合が悪いことを霊障と疑い、除霊をしてほしいと訪れる方が絶えません。
たとえば、こんな方がいらっしゃいました。
相談に見えたのは、七十歳代半ばの女性です。その方の相談内容は、
「もう何十年も眠れなくて困っています。病院にも何軒も行きましたし、睡眠薬も飲みましたが、まったく効きません。やはりこれは、霊の障りがあるのでしょうか?」
というものでした。
さっそく、神にお伺いを立て、透視をしてみると、霊障でないことはすぐにわかりました。
神が教えてくれた不眠の原因というのは、老化による体の不具合によるもの。リンパの流れが滞っているために、不眠という症状が起きている、ということでした。
そこで私は、その方に運動を勧めさせていただきました。
「霊障ではありません。ただ、リンパの流れが滞っているようですから、運動をしてください。でも、一気に激しい運動をしてはかえって体を壊しますから、まずはゆっくりウォーキングなどをして、時間をかけながら改善していってください。そうすれば、眠れるようになりますよ」
と、お伝えしたのです。
もちろん、私の心の中には、「しっかりと眠れるようになってほしい」という思いだけがありました。
しかし、その後、その方の息子さんから手紙をいただいたのですが、それは
「わざわざ青森まで行ったのに、全然当たっていない。母の不眠は霊のせいなんだ。なのに、なんで除霊をしてくれないのか」
という、驚くような内容でした。
私は、すぐに電話をして説明したのですが、安心してくれるどころか、霊障ではないと知り、気に入らないとばかりに怒鳴り声を出していました。
私は、透視力によって神が見せてくれたことを、その方によくなっていただきたい一心で、少しでもわかりやすいようにと、いろいろと言い方を変えながらお伝えしたのですが、長年の思い込みとは恐ろしいものです。その方は頑として、自分の意見を譲ろうとはなさいませんでした。心を固く閉ざし、私の言葉を一切、受け入れてくれないのです。
でも実は、このような方は決して珍しくありません。
『病気と「霊障」の関係②』に続く↓
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