カルマや輪廻転生のお話は、拙著やテレビ、メルマガ等でも何度もお話ししてきました。
ただ、ここのところ「事故や事件、震災などで亡くなった人もその人のカルマなのですか?」といったような質問が多く寄せられます。ですので、今回はこの部分についてお話させていただこうと思います。
人間というのは、この世に生まれ、そして死んでいきます。生まれるときに前世からのカルマ(いいカルマ 悪いカルマ)を持って生まれてきて、現世でまたカルマを解消したり作ったりし、そして死にます。そしてまた来世にカルマを引き継いで生まれ落ちます。これを永遠とも言える回数繰り返します。これが、カルマと輪廻転生ですね。
つまり、カルマの解消をするために輪廻転生し人生を生きるということ。そのようにして、魂を少しずつ綺麗にしていきます。究極はすべてのカルマを解消することですが、これにはとてつもない時間がかかるのでしょう。
このことからも分かるように、前世、現世、来世を結んでいるものは、つまりカルマなのです。カルマがなければこの世に誕生しませんし、今ここにいるということは、あなたも私もすべての人がカルマを持っているのです。
そして、この世で自分の身に起こる出来事は、いいにしろ悪いにしろすべてカルマの作用によります。つまり、今回のテーマの答えを言うならば、事件や事故、震災など自らの意思が及ばないことで死んでしまうこともカルマなのです。
確かに、事件や事故や震災で亡くなるのは、本人にとっても、また周囲の人にとってもとても悲しいことです。しかし、私たちは人間はカルマと輪廻転生の法則の中で生きていますから、現世でのお役目を果たし、来世での誕生の準備期間に入ったということでもあるのです。
人間は、前世も来世も認識することはできませんから、人生は今生きているこの人生だけだと思ってしまいます。しかし、大きな視点(神の視点)から見れば、永遠とも言える時の中で何度も何度も生と死を繰り返しており、いわばその大きなひとつの魂の連なり(生まれ変わり)それこそが人生と言えるのです。
生きている限り、必ず死が訪れます。誰一人、死から逃れることはできません。また、人それぞれ持っているカルマが違いますから、人の亡くなり方もさまざまです。ですから、この死に方はよくてこの死に方は良くないというのではなく、ただこの世でのお役目を終えたということなのです。
今回は少し話が難しかったかもしれませんが、お分かりいただけたでしょうか。いろいろと難しいことを言いましたが、このようなことを頭ではわかっていても、実際に記憶が残っているわけではありませんから、100%信じられないというのもしょうがありません。
ただ、信じる信じないはそもそもあまり関係なく、私たち人間は、今生きている人生を精一杯、一生懸命に生きていく必要があるのです。「来世もあるからいいや」とか、今のこの不幸は前世の行いのためだ…とか、投げやりになるでもなく、悲観的になるでもなく、生きている間にできる限りカルマを解消していきましょう。
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