青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

マナーを知る

 女性を美しく見せるエチケットとは、いわば、日本女性として身につけたい礼儀作法やマナー。時代の移り変わりと共に、いつの間にか忘れ去られてしまっているものもあるのではないかと思います。

 

 たとえば、和室の部屋で畳のへりを踏み、しかも立ったまま目上の方にご挨拶をしたとしたら、“礼儀作法を知らない人” と思われかねません。和室での挨拶は正座して行うのに対して、洋間ではイスから立ち上がって挨拶するなど、部屋によって挨拶の仕方が違いますので、その部屋を注意してよく見て、慌てずに、マナーに合った挨拶をするように心がけて欲しいと思います。

 

 また、和室や洋室では年上の人に床の間側の席や奥に座っていただき、目下の人は入口に近い席に座るとか、お線香の火は口で吹き消さずに手であおいで消すといったようなことなど、日常、行動する中で、様々なマナーの知識を学ぶことが大切だと思います。

 

 みなさんすでにご存知のことが多いと思いますが、“品格” や “美しい立ち居振る舞い” ということを改めて考えていただくために、ここではより分かりやすく具体的な例を挙げて、お話していきたいと思います。

 

 ● 食事のマナー

 仕事で全国あちこち出向く中、レストランで食事をしたあとに、まるでなりふり構わずといった如く、おしぼりや使い終わってくちゃくちゃに丸めたティッシュを散らかし、それをテーブルの上に山のようにしたまま、また、お皿の上の食べ残しを乱雑に食べ散らかしたまま席を立って帰っていく人をよく見かけます。

 

「お金を払っている客なんだからいいじゃない」という考えもあるかもしれませんが、特にお子さん同伴の場合、レストランは日常の中で子どもにマナーを教える場でもあります。おしぼりやティッシュは汚れ物を処理するものです。そのようなものを見苦しく散財させたまま席を立つのはいかがなものでしょうか。使用済みのティッシュは、そっと自分のバッグの片隅に入れて持ち帰るくらいの配慮が欲しいと思うのは私だけでしょうか。

 

 食べ残したものは皿の端に寄せるといったような “心遣い” などは、女性ならではの心得として、女性にとって必要なことであり、また、そういったことの積み重ねが“品格” を培っていくのだと思います。

 

 また、ナイフとフォークはがちゃがちゃとうるさく音を立てないように使うとか、高級な食器はぶつけたりせずていねいに扱うとか、絵柄のある皿は絵柄が正面を向くように置くとか、魚を食べたあとに残る小骨や、エビフライの頭としっぽは皿の隅に寄せて置くとか、使い終わったおしぼりは軽くたたんでテーブルに置くとか、楊枝を使うときは手で口をおおって見えないようにするとか、和食の会食では、使い終わった割りばしを箸袋に入れて端を折るといったことも、女性として、また母親として当たり前のことながら、気づけない方もいるようです。

 

 また、電車の中でおおっぴらにお化粧直しをするのもさることながら、食事の席で、食事の合間にコンパクトを出して口紅をつけ直す女性もたまに見かけますが、ああした行為もいかがなものかと思います。身だしなみを整えるのならばトイレに行くとか、人がいないところへ行ってやるくらいの配慮は必要でしょう。その人の女性としての心構えはあらゆる場面で現れてしまうもの、ということをもっと認識すべきだと思います。

 

 料理のソースがついた指を人前で舐めたり、匂いが強い香水をつけてレストランに行ったり、中華料理の大皿に盛られた料理を、好物の素材を選り分けるように真ん中からすくい取るのもいただけません。大皿料理は手前のほうから取るのが礼儀です。

 

 ● 訪問先でのマナー

 訪問先では、玄関に上がったら自分の靴を揃えるのは当然のことと考えると思います。また、誰かが見ているような場合はほかの人の靴まで揃える人もいますが、誰も見ていないと完全に無視、という人が多いのではないでしょうか。でも、こういうことは意外と見られていたり、気づかれているものです。見られているか否かに関わらず行うことが “女性としての気配り” のひとつであり、こうした積み重ねから “品” といったものが生まれてくるのです。

 

 また、拝殿では、箱入りのお菓子などを手土産として持ってきてくださる方が多いのですが、これをデパートやお店の袋に入ったまま、あるいは風呂敷に包んだまま、立ったままで、しかも片手で渡す女性がいます。袋や風呂敷包みから出し、箱の上下をさりげなく確かめてから、両手で持って渡すのが、きれいな仕草です。

 

 のし袋やのし紙を添えたお菓子などを手渡すときに、向きを考えずに渡す人もいますが、こういう場合は、のし袋の文字が相手にから読める向きにして渡すように気をつけるのも大切なことと思います。

 

 また、訪問先で仏壇や神棚、拝殿のある部屋にとおされた場合は、まず、そちらに会釈をするということも心得ておくといいと思います。

 

 私の知人の男性が拝殿に訪れたときのことです。私が先導して拝殿にご案内する中、ふと私が振り向くと、その方は、拝殿の手前にある仏間(普段、人を入れることはありません)を通り過ぎる際にすっと立ち止まり、両手を合わせて仏壇に軽く会釈をしていました。この姿を目にしたとき、私はこの方のあらゆる面での配慮の深さをかいま見た思いがしたものです。

 

 ● 言葉のマナー

 初対面の人や目上の人に、「◯◯じゃん」といった言葉を使ったり、たとえば自転車のことを「ちゃりんこ」と俗語で言う人がいますが、こういう言葉を耳にすると、その方の品格を考えてしまうことがあります。

 

 こういった言葉は親しい間柄で使うものです。その方はたぶん、何も考えずに使ったのだと思いますが、使う場所や話す相手との関係を考えて節度や程度をわきまえるということができていません。前述の仏壇に手を合わせた男性が携えていたような緊張感に欠けているわけです。

 

 敬語に関しては、たとえば30代や40代になっても両親のことを「お父さん、お母さん」と、初対面の人に言う方がいますが、やはり「父、母」とか「父親、母親」と言うのが適切でしょう。

 

 敬語の使い方は難しいところもありますが、正しい使い方が分からないときは辞書や本で調べたり、普段から目上の人を敬う気持ちを大事にするといいのではないかと思います。

 

 私自身も日々、その大切さを痛感しておりますが、日常の会話や挨拶、手紙文など、日頃から正しい日本語、敬語などを使うように心がけていきたいものです。

 

 ● 妻としてのエチケット

 結婚して年月を経ていくうちに恥じらいが薄れ、「夫婦だからいいじゃない!」と、ご主人の前でもだらしない格好をしてしまう女性がいます。

 

 ある男性が「家の中を妻が下着姿のまま歩くので困っています」という相談でお見えになったことがあります。神様の目を通して視た奥さんの姿は、女性の私が見ても目をおおいたくなるような姿でした。もちろん、家というのはリラックスの場ですから、いつも気を張っていなさいということではないのですが、いくら家族とはいえエチケットは大切です。

 

 冷蔵庫の中がいつもごちゃごちゃと整理されていないとか、キッチンのシンクに汚れたお皿やお鍋を置きっ放しにする、洗濯物が山盛りであるのに洗わないで平気でいるというのも程度問題。こういったことが嫁姑問題に発展する場合もあるのです。

 

 また、トイレで排便をした後、臭いをそのままにして出てくるのもいかがなものかと思います。これは、いくら夫婦といってもなかなか口に出して注意しづらいことですので、防臭剤や消臭スプレーなどをトイレに用意するといった配慮も大切かと思います。たとえ夫であっても妻にはなかなか言えないことですから、“夫が言わなければ、問題ない” ということでもないのです。

 

 

 

 

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