“アンチエイジング” という言葉をよく耳にすると思います。これは、加齢による老化を抑えるといった意味を持つ言葉で、ことに美容や健康の分野では、様々な成分で肌の老化を食い止めるアンチエイジングをうたった美容液やサプリメントが続々と開発され、高い人気を得ています。
「いくつになっても、活き活きと美しくいたい」
「一歳でも若くみられたい」
というのは、偽らざる女性の本音だと思います。もちろん、私もひとりの女性として、おおいに同感いたします。
青森の拝殿を訪れる相談者のみならず、町中を歩いてみましても、みなさん、白髪をきれいにカラーリングしたり、明るい色のファッションで装っていらっしゃいます。また、散歩やダンスなどで身体の若さを保つ習慣を持つなど、様々な工夫をしているようです。それはそれでとてもいいことだと思います。
では、精神面を美しく保つ工夫はされているでしょうか。
人として生まれたからには、誰しも “老い” という道を避けては通れません。一年経つごとに一歳、また一歳と、誰でも公平に年を取るわけですが、これは何をもってしても食い止めることはできません。
そして、年を重ねていくと、肌にシミやシワができてくるのはみなさんご承知でしょうが、身体だけでなく心も硬くなってしまいやすい傾向があることをご存知でしょうか。
心が硬くなると、考え方に柔軟性がなくなって、自分のやり方以外を認められなくなったり、人の言葉に耳を傾けられなくなったりします。つまり、簡単に言えば、頑固になってしまいやすいということです。
ですから、老年期が近づいてきたら、お肌や身体のお手入れをするように、心のストレッチにもしっかりと意識を向けてください。
お肌や身体と違って心は目に見えませんから、自分で意識していないと、それこそ “お手入れ不足” であっても一向に気がつかない、ということもあります。
心のお手入れをするには、まず、知識を得て学ぶことをおすすめしたいと思います。いろいろなジャンルの本を読んだり、映画を観たり、また、興味のある方の講演会に行かれるのもいいでしょう。
これまで仕事や子育てに忙しく動き回っていた方も、ある程度の年齢に差しかかると自分の時間が持てるようになるはずですから、そういった時間を有効に使いながら、自分が楽しいと思う方向へ進むのも心を綺麗に保つ方法かと思います。また、これからの生きがいとなるような趣味などを新たに始めるのもいいでしょう。
硬くなりかけた心の畑を耕すようなつもりで、いろいろなことに目を向け実行してみてください。
また、年を取ると共に、経験値はどんどん高まっていきます。新たに知識を加えて判断力により磨きをかければ、周囲の人のよき相談役としての新たなお役目をも担っていけることでしょう。
心のストレッチを日々心がけて、誰に対しても素直に「ありがとう」と言える “かわいいおばあちゃん” を目指したいものです。
老年期を実り豊かな時期にする秘訣を悟り、年を重ねる日々の中、素直に “美しく老いる” ため、みなさんも一緒に努力し、前進していきませんか?
老年期を、心を硬く閉ざした “頑固なおばあさん” として過ごすか、みんなから愛される “かわいいおばあちゃん” として過ごすかは、今からの心がけ次第なのです。
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