人生は心の修業の場ですから、生きていれば悩みがあるのは当然です。その悩みこそが乗り越えなければいけないカルマであり、悩みがあるからこそ、人間は成長できるとも言えると思います。
でも、“悩み” とはなんなのでしょうか。悩みひとつとっても、その種類はさまざまです。「お金がない」「好きな仕事に就けていない」「子育てがうまくいかない」「夫婦の不和」「結婚したい」「人間関係をよくしたい」……etc。人それぞれ、いろいろな悩みがあるかと思います。
ただ、今述べたような悩みというのは、上辺の悩みごとなのではないでしょうか。もっともっと、本質的な部分があると思います。今回は、その本質に迫っていきたいと思います。
私はよく、“本質” を考えましょうというお話をします。なぜ、本質を知らなければいけないのかを考えてみてください。
たとえば、家が雨漏りしたとします。そのとき、どこを修繕しますか? 天井だけ直しますか? それとも、屋根そのものを直しますか? 普通は、屋根を直しますよね。誤った判断で間違った場所を直しただけでは見た目だけを直したにすぎず、雨が降ればまた雨漏りしてしまいます。
人間もこれと同じなのです。本質(屋根)を直さなければ、結局、また同じようなことで悩んでしまうのです。
神との関わりで木村の家の二代目を継いでから約30年、毎日のように相談を受けていますが、本質ではない部分に悩み、解決したいという方が非常に多いのが現実です。「本質とはなんなのかを知って欲しい、気づいて欲しい」。その一心で多くの相談を受け、本を出版し、テレビにも出演してきました。
その甲斐あって、ここ数年は本質を考えることの重要性に気づき、それを解決するためにはどうすればいいのかというご相談をされる方が多くなってきました。「本質とはなんなのか」を知ることができれば、問題の解決方法が分かるので幸せへと近づきます。
では、人間の本質とはなんなんでしょうか。
ひと言で言えば “自分自身” ということになるかと思います。
冒頭での「お金がない」「好きな仕事につけていない」「子育てがうまくいかない」「夫婦の不和」「結婚したい」「人間関係をよくしたい」などといったような悩みごとは、“自分自身” が何をしてきたか、何をしているか、何をしようとしているかといったことは棚に上げた、ただの欲求です。つまり、自分は正しいと思い込んでいるがゆえに考える部分を間違っているのです。
こうした悩みは “自分自身” を考えなければ解決しませんし、たとえ結果的にお金を手にしたとしても、それは先ほどの雨漏りの話の天井を直しただけですから、また新たに同じような悩みが出てくるでしょう。
人生を生きているのは自分自身です。自分の人生は自分自身でしか生きられません。ほかの誰かが、自分の代わりに生きることはできないのです。つまり、自分の人生をどうにか変えたいと思っているならば、自分で自分を変えるしかないのです。
自分を変えるということは、世界を変えることと同じです。自分の考え方が変われば見方が変わるからです。しかし逆に、上辺の悩みを解決したところで、それは欲を満たすための行為でしかないので本質的には何も変わりません。
このように考えてみれば、一般的に “悩み” と言われているもののほとんどは、上辺の悩みでしかないことに気づくと思います。今、何か悩みがあれば、その悩みについて上辺なのか、本質的なのかを考えてみてください。
上辺の悩みであれば、その根元にある本質はなんなのか。自分の至らないところはなんなのか。それを考えるようにし、本質的な自己の間違いに気づいたら直す。この一連の考え方を習慣化し、“クセ” にすることができれば、人生はかなり好転すると思います。そして何より大切なのは “己を知ること” なのです。
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