人間はいざ自分が当事者となると、「まさか!」と思いがちです。まさか自分の子が、まさか自分の性格に問題が、まさか自分の教育に問題が……etc。
この「まさか」が気づくことを阻害しているのです。確かに、人間は自分に過ちがあるとは思いたくないでしょう。でも、人間ですから、過ちを犯して当然なのです。私も、あなたも、必ず「気づかないがための過ち」をどこかで犯しています。だからこそ、この世に存在しているのです。
「まさか」と思ったところが気づきの入り口です。余計なプライド、自信は捨てて、自分の過去、現在、未来を見つめ直してみてください。人に指摘されて「まさか」。自分でうすうす感づいて「まさか」。まさか、まさか、まさか。ここが入り口です。必ず、ここに気づきがあります。
ここで謙虚に自分を見つめ直して、素直に自分の過ちを認めるのです。この一歩を踏み出せるかどうかが重要なのです。なぜなら、真実の答えは自分の中にあるからです。人からの助言や注意によって「ハッ」と気づかされることはありますが、その後の実行、つまり人から気づかされた自分の性格の欠点を直そうと実際に行動するのは自分自身しかできません。人からの助言、注意といったものは気づきの「きっかけ」であって、いざ実行するのはやはり自分自身なのです。
「まさか」というのは半身半疑の状態ですので、ちょっと勇気を出せば「気づく力」による幸せの道を歩み出せる場所にいるのです。「もしかしたらそうかもしれない……」と自分では感じていますので、その心の声に耳を傾け、前に進むべきです。
過去の自分の言動を思い返して「もしかして……」「まさか……」そう少しでも思い当たるふしがあったら、そのことについて突き詰めて考えてみて、直す努力をしてください。「まさか」と思ったところに答えがなかったとしても、必ず何かしらのヒントはありますし、考えることによって魂の成長につながります。
ひとつずつ、ひとつずつ、ゆっくり階段を登るが如くに自分の欠点を直していくことで、幸せな道が見えてきます。
人間は、誰でも気づくことができます。気づきというのは、悟りなどとは違い、何も特別なものではありません。自分の過ちを認めて反省し、直すべきところは直していくという、人間として正しい人生の生き方なのです。
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