初対面の人との縁を良縁へと発展させたい時は、たとえ相手の考え方が自分の意見と違っているなと感じても、焦って答えを出すように相手を否定してはいけません。何故なら、誰もが深く知り合う前の段階では、相手のバックボーンまでは把握できないからです。人は多くの人との交流を通じて、少しずつ互いの理解を深めながら信頼感を育みます。そして信頼感が得られると、初めてうわべだけでなく本音での付き合いができるようになるのです。
ところが、最初にちょっと意見の食い違いや感覚の違いがあっただけで、いきなり相手を拒否したり、自分の言い分が通らない相手だと判断しただけで否定するのは、良縁を求める人にとって、非常にもったいないことなのではないでしょうか。
成長過程には、こうした信頼感を育み、互いの縁を深めるためのヒントがたくさん隠されていたはずです。
幼い頃は、公園などで初めて会った相手とでもすぐに打ち解け、長年の友達のように一緒に遊ぶようなこともよくあります。遊びの中で笑い合ったり、ふざけたり、ぶつかり合ったり。
子どもには建前などありませんから、会った瞬間から本音のぶつかり合いになり、些細な意見の違いからとっくみあいのけんかに発展したりもしたでしょう。
お互い自分の意見を譲らずに、ああでもないこうでもないと言い合いながら、だんだんと遊びに新しいルールが生まれていく。
そんな経験は誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
お互いの意見が一つにならなくとも、「ここは譲れるな」とか「これだけは自分の思うとおりにしたい」というふうに妥協点を自然と見つけて、お互いを認め合う。数時間たった頃には、もう何年も一緒に遊んでいる友達のような気軽さでおしゃべりできていたこともあったはずです。
大人になるにつれ、なかなかそういったストレートなつきあいは出来なくなりますが、子どもでさえも、ぶつかり合いの中から、新しい秩序を見つけていくのです。もっと知識を身につけた大人が出来ないわけがありません。
自分の考えをはっきり述べつつも、相手の意見も取り入れて、新しい未来を作っていく。そんな柔軟な考えが、新しい縁を運んできます。
初対面で最悪の印象を残した人ほど、後でとても仲良くなるということも多いのです。最初の段階で相手をシャットアウトしてしまっては、そんな嬉しい誤算に遭遇することはありません。初対面の印象で全てを決めてしまう必要はどこにもないのですから、ゆっくり良縁を築いていくようにしましょう。
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