青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

赤い糸のご縁

 結婚を前提にしておつき合いをするカップルや夫婦になる男女の関係を、俗に「赤い糸で結ばれた運命の相手」などと表現しますが、特別なご縁があるからこそ、一組の男女が出会い、親密な関係や夫婦になるのは確かだと思います。

 

 私のところにも、未婚の女性が来られて、

 

「私はいつ結婚できるでしょうか?」

 

「彼は赤い糸の相手でしょうか?」

 

 といった質問をよくされます。

 

 お互いにどんなに離れた場所に生まれ育ったとしても、見えない運命に導かれるように出会い、気になる存在として相手を意識し、まるで磁石が引き合うように結ばれていく……。それを “赤い糸” と呼ぶのであれば、まさにその “赤い糸” こそ、生まれる前から決まっている運命的なご縁と言えるでしょう。

 

 ただし、一口に “赤い糸” と言っても、その種類は実にさまざまです。

 

 そのお相手は、もちろん一人だけの人もいますが、二人、あるいは三人と複数の人もいますし、なかにはさまざまな理由から、一人もいない方もいます。

 

 また、過去世(前世)での貸し借りを清算するために夫婦として結ばれることもあれば、先祖同士の関わりによって結婚するご縁、過去に受けた恩をお返しするために現世で夫婦になるご縁、あるいは、難病で生まれる子供の親になるために夫婦になったり、過去世は子弟や親子だった関係が、現世では対等なパートナーとして魂を磨き合うご縁もあります。

 

 このように、一口に “赤い糸” といっても、運命の人との出会い方、出会う時期、出会ってからのプロセスなどは人それぞれ、まさに千差万別です。

 

 気の合う異性の友達のままであったり、恋人止まりで結婚に至らない場合や、なかには、不倫や愛人関係になる場合もあるかもしれません。

 

 逆に、恋愛感情はなくても見合い結婚で結ばれるご縁もあり、必ずしもロマンチックな出会いイコール “赤い糸” というわけではありません。

 

 本人は “赤い糸” をつかむつもりでも、年齢を気にして焦ったり、理想が高過ぎたり、相手の心を見ずにうわべの条件ばかりが目に入って、間違った “黄色い糸” の人を選んでしまう場合もあるようです。

 

 そして、例え好きで好きでたまらない相手であっても、それ以上進展する縁(赤い糸)がない場合には、結ばれることのない関係も人生にはあるものです。

 

 その “ない縁” にすがって、一方的に “赤い糸” を期待しても、自分が失望するだけでなく、相手や周りの人まで不幸に巻き込むことになりかねません。

 

 以前相談に来られた若い男性も、“ない縁” にすがって自分を見失いかけていました。

 

「好きな人がいるのですが、その人といつ結婚できるでしょうか?」

 

 と言うので、透視をしてみると、相手の女性はすでに結婚をしていて、近々、子供も生まれる予定でした。

 

「残念ながら、あなたとその女性には縁がないので、新しい縁を探した方がいいですよ」と申し上げました。

 

 しかし、その男性は引きさがらず、

 

「彼女は選択を間違っている。僕の方が彼女を強く愛している。彼女を幸せにできるのは僕の方だ」と言い張りました。

 

 彼の一方的な思い込みです。

 

 その男性に対し、少し厳しい口調で、

 

「あなたのその感情の激しさを直さないと、新しいご縁を結ぶこともできませんよ」

 

 と忠告したところ、

 

「その激しさが嫌いと言われた」と、やっと認めました。

 

 手に入らないものを無理やり手に入れようとしても、それは決して良縁にはならないのです。

 

 男性女性に限らず、世の中には、このような独りよがりな妄想で相手の人生に強引に干渉しようとしたり、あるいは、略奪婚をしたものの結局破綻したり、自分も同じように恋人やパートナーを略奪された、といったケースもあります。

 

 これは、「自分の寂しさを埋めてくれる人を手に入れたい」「人の物がほしくなる」という我欲であり、それ自体がカルマです。

 

 本当にご縁がある人同士は、多少時間がかかったとしてもいつか必ずつながるものです。

 

 また、自分の一つのカルマの清算が終わると、それまで出会えていなかったパートナーと出会えることもあります。

 

 それを肝に銘じて、今、目の前の相手が一時的な我欲による対象なのか、本当に必要な縁なのかをよく見極めることが大切です。

 

 

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