青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

損得のみで考える人の危うさ

 世の中には、何でも「損得」で考えることを良しとする人がいます。

 

 お金のことに限らず、「この人と関わると損だ」という尺度で人間関係を取捨選択することこそが正しいと考える人々、さらには、それがもっとも賢い生き方だとばかりに、「得イコール縁」といったゴリ押しの縁結びをしようと画策してみたり、相手のことを一切考えない独りよがりな行為を繰り返していることが、果たして良い縁につながるのか。私は非常に疑問に思っています。

 

 見方を変えれば、あなたにとっては「得」になる相手なのかもしれませんが、相手にとってのあなたはどうなのでしょうか? 相手と同様に、あなたも「得」になる存在でいられるならいいのでしょうが、それほどの価値がないと思われたなら、それこそ早々に縁を切られてしまうでしょう。

 

 平成七年に起こった「阪神・淡路大震災」。未曾有の大災害は当時の日本人を驚愕させ、同時に諸外国をも揺るがす悲惨な経験になりました。

 

 今では当たり前のように耳にする「ボランティア」という名称ですが、阪神・淡路大震災が起こった当時は、活動に参加した人ですら、現地を訪れたのはいいけれど何から手をつけていいかが分からず、途方にくれた方も多かったのではないでしょうか。それでも活動に参加した人数は一日平均二万人を超え、三カ月間を通せば約百十七万人が参加。全国から被災地に駆けつけたボランティアの数の多さが、被災地でのボランティア活動の重要性を一般の人たちに知らしめ、日本における「ボランティア元年」と呼ばれるほど飛躍的に認知度を高めたのだと思います。

 

 ボランティアの定義は、次の三つ。

 1、自発的であること。

 2、無償であること。

 3、利他的であること。

 

 さまざまな困難も乗り越え、無償の心でボランティアに励む人たちを見ると、心の中で手を合わせるとともに、彼らがどれだけの素晴らしい良縁を結ぶのだろうと、他人ごとではありますが、とても誇らしい気持ちになるのです。

 

 尊い魂を現世で一生懸命磨く努力をしている人たちがいる一方で、我欲のためだけに「損得」を求めてばかりの人がいる。損得で結ばれた縁は非常に脆いものなので、自分が相手にとってふさわしい魂を持ち合わせているのか、そしてまた、深い縁を結ぶ際に相手に見合った人間なのかを、しっかり考えてから答えを出すようにしてみましょう。

 

 初めてご縁を結ぶとき。

 

 その人の価値とは、いったい何で推し量ればいいものなのでしょうか。前述したように、「損得」で考える人の危うさをお伝えしましたが、一流企業に勤めているから、お金持ちだから、また高学歴だからというような属性で人の価値を判断することは、良縁を築く上で、決して正しいとは言えません。

 

 私が遭遇した、知識不足からくる呆れた相談ごとについてお話しします。それは、大手企業の受付嬢をしているという女性からの相談でした。

 

 学生時代は雑誌の読者モデルもしていたというだけあって、見た目は非常に美しく、スタイルも抜群です。にっこり笑うと花が咲いたように華やかな空気をまとう方でしたが、相談の内容はその雰囲気とは裏腹に非常に浅ましいことでした。

 

「自分はいま三人の男性にプロポーズされているのですが、私は生涯リッチな生活をしていきたいのです。自分で働くのは大変なので、結婚して家庭に入ったら、旦那さんの収入でのんびり暮らしたいと思って。どの人と結婚したら、お金に苦労しないで済むか教えてほしい」と言うのです。

 

 私は驚くとともに、しばし考え込みました。私が「心の温かさも大切では?」と言いますと、相談者は、「正直、関係ありません。私にとってはお金を持っているということが、夫になる男性の価値ですから、苦労させられる人なんてまっぴらです。お説教はいいですから、神様にこの中で誰が将来一番成功するか聞いてください。私はその人と結婚しますから」とおっしゃいました。

 

 私は驚きながらも我慢して神様に聞いてみると、どの男の人も、何人もの女性とつきあっていて、相談者はそ一人に過ぎないようです。

 

 相談者がつきあう男性を「お金持ちかそうでないか」という基準だけで判断しようとしているように、相手の男性も、彼女の美しさや若さに惹かれているだけで、その内面に深い愛情を持っているわけではないので、相談者が離れていかないように、結婚できたらいいねというような言葉を言っているだけだということが見えました。

 

  私が見えたことをそのまま相談者に伝えると、彼女は美しい顔を醜くゆがめて、人を小ばかにするように「やっぱり田舎者は田舎者よね、考えが狭いわ!」と言って出て行きました。

 

 人と内面を見ずに、「お金持ちだ」「高学歴だ」「安定した職業についている」というだけの判断をするのであれば、結局は自分もそういう基準でしか見られない存在になってしまうということなのです。

 

 真にご縁のある人を持とうと思うならば、決してその人の属性で判断するようなことをしてはいけません。

 

 

 

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