青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

悪しきカルマの連鎖 

 家族は、お互いに成長しあうために関係を結んだ「運命共同体」とも言えます。

 

 しかし、中には、人としての心のあり方、心の知識を教えられない親もいます。

 

 うわべだけの格好よさや学歴など、親の我欲を子供に押しつけたり、自分の無知や非常識さに気づかない愚かな親……。ここに見えないカルマゆえの課題が潜んでいます。

 

 そのような場合、子供は善悪の基準がわからず、心が養われないまま育つことから、対人関係でトラブルを起こしたり、成長過程で精神バランスを崩してしまうことが珍しくありません。

 

 私は仕事柄、そのような家庭の中で成長し、後になって「自分は愚かな道を歩んでしまった!」と嘆く人の声を聞くことがく少なくありません。

 

 これは、自分自身が成長の過程で気づけなかったがために、結果的に悪いカルマを上塗りしてしまう最たる例です。

 

 悪いカルマの種は、人としてやって良いこと・悪いことがわからないという無知、自分は間違っていないという傲慢さや我欲の中に潜むこともあります。

 

 あるいはまた、苦しみや辛さを積み重ねる中で、「なぜ自分は?」とくり返し問いながら、世のため、人のためになる基礎づくりをするカルマもあります。

 

 いずれにしても、心が養われていなければ、気づくべきことに気づけずに、あしきカルマの上塗りをしてしまうのです。

 

 こう言うと、「心を養うにはどうすればいいの?」と問う方もいますが、要するに「ものを知る」こと、知識を得ることです。

 

 この無知や我欲という欠点に気づいて直さない限り、人から学ぶこともできず、理解力や判断力が養われないために、対人関係においてトラブルを起こす原因になります。

 

 人とうまく交流ができるかどうかは、地位や財産、学歴や職種とはまったく無関係です。いくら学歴が高く、才能があったとしても、心が養われていなければ無意味で、人との交流においてしくじるおそれがあります。

 

 相談に来られる方々の中でも、社会的地位が高い職業に就いているだけで学歴や裕福さを自慢するなど、我が強くて自分の心を省みない親がとても多いのには驚かされます。

 

 第一に、そのような人は、相手のことを考えることができません。

 

 自己中心的で、他人に対する心配りや思いやりが持てないのです。

 

 わが子に対しても、子供は本心ではどう思っているのか? どうしたいのかにまったく気づいていないし、理解しようとすらしません。

 

 子供からすると、いくら表面的に「良い子」を演じていたとしても、自分のことを理解してくれていない親への反発がつのり、やがて爆発するでしょう。しかしそれでも、「なぜ?」と気づけない親が多いのです。

 

 ですから、もし子供が何か問題行動を起こしたり、その兆候を感じたら、まず親自身が「自分の接し方、育て方に間違いはなかったか?」と省みるべきでしょう。

 

 実際に、わが子のことで相談に来られる方々も、親自身に問題がある場合が大変多いのです。

 

 ところが、こちらが大元の原因、すなわち原点となる過去の出来事を透視したうえで、「あなたの育て方が間違っている」と指摘しても、かたくなに受け入れようとはしません。

 

 当人は、それが不幸を招いた真の原因であることに気づいていないのです。

 

「自分の考えは絶対間違っていない! 子供のためにこれほど頑張っている!」

 

「自分たちの育て方には何の落ち度もない」

 

「良い子に育つためには、◯◯◯させればいいんだ」

 

 こうした「がんばってわが子を育てたつもり」という親の考え方の中に、親自身の我欲や不足があり、ここに気づけなければ改めることもできず、その結果、悪しきカルマの連鎖が起きてしまうのです。

 

 まず親自身が気づいて直さないと、子や孫にまでその影響が及んでしまい、後になって手に負えないさまざまな問題を起こすのです。

 

 これまで度々述べてきましたが、そのような例を嫌というほど拝殿の前で見せられてきました。

 

 親として、ただただ可愛いからと物を与え、お金を与え、学歴だけを求め、人として本当に大切な心のあり方について何も教えられない親……。

 

 ある相談者の親は、私の目の前で、自分の娘に対して「ずるくなれ! もっと人に対してずるくなれ。そうしないと世の中は上手に渡れない」と平然と言ってのけました。

 

 八十代半ばを過ぎているであろう特攻隊の生き残りだというその父親が、六十歳近くの娘に声高に言い聞かせるその姿は、すごみがあるだけにあぜんとするしかなく、あまりにも想像だにしない言葉が今でも心に残っています。

 

 かたや、控え目を演じ、その父親のうそ八百をうのみにしそうな表情をしている、いい歳をしたその娘さん。

 

 私はその親子を見て、「???」と珍しいものでも見ている思いでした。

 

 

 

 

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