比較的多い男女関係の例をあげます。
よく独身の女性の方から「赤い糸はあるんでしょうか?」という質問を受けることがあります。
そのような質問を受けた時には、「ある場合とない場合があります」と答えます。
質問をした方は、「はい、あります。あなたの場合は…」との答えを期待されていたのかもしれません。
ですが、恋愛感情を抱いた異性が必ずしも “赤い糸” という強い縁で結ばれているとは限らないのです。
仮に、外見上は人も羨むほど良い出会いの男女であっても、すべてがロマンチックな関係になったり幸せロードを辿るわけではありません。
例えば、激しく惹かれあって恋愛結婚をしたものの、夫が妻を裏切ったり、妻が夫を裏切って、こじれたままで亡くなってしまうこともあります。
このような場合、裏切られた方は憎しみの感情を引きずってしまいがちですが、中には、生まれてくる前世での業(悪いカルマ)を解消するためにそのようなことが起きた場合もあるのです。(もちろんケースバイケースで、裏切り行為を正当化できるわけではありません)。
また、自分で勝手に赤い糸だと思いこんで、相手のこともよく理解しないまま結婚に踏み切ってしまう人もいます。
以前、相談に来られたHさんもそんなお一人でした。
Hさんには離婚経験があり、前のご主人との間にお子さんがいて、新しく出会った彼との間に子供ができたことから、再婚について相談に来られました。
私は透視をした後、Hさんに正直にこういいました。
「まず、あなたの別れたご主人はとてもいい方でした。それに気づかなかったあなたは道を間違えたようですね。あなたは人の心よりも、うわべだけを見ていたようです。今、おつき合いしている男性とあなたは性格が合わないと思います。もし彼と結婚してもうまくゆかず、離婚することになるでしょう」
Hさんは、「確かに彼は優柔不断なところがあるけれど、二人の子供の父親になってくれれば親としての自覚が出てしっかりしてくれるはず」と納得しません。
聞くと、出会った日にホテルに誘われたそうで、「そのように軽々と関係を持つあなたも人の親として慎重さに欠ける」と私がいうと、「そうは思いません。私は真剣です」とHさんは譲りません。
そこで、私はこういわざるを得ませんでした。
「それならば、もっと厳しいことをいいますよ。あなたは離婚をして寂しくて、つまらなくて、たまたま近くにいた彼の誘いに乗っただけではないですか? それが自分でもわかっているから心のどこかで結婚を迷っているのでしょう。
二人の子供を抱えているのに、3ヶ月程度の付き合いで子供ができたからすぐに籍を入れるというのは、いかがかと思います。
彼の両親と何人もの子供たちを抱えた生活をあなた自身がどう受け止められるのか、まずは現実に対してしっかりと向き合うことが必要です」
何とかHさんにわかってほしい一心でいいましたが、残念ながら伝わらなかったようでう。
Hさんのように、相手のうわべだけを見てすぐに深い関係になったり、寂しさを埋めるために結婚に期待している女性は少なくありませんが、これは赤い糸に対する身勝手な幻想です。
大事なのは、浮ついた気持ちではなく、お互いの気づきのためにどんな関係がベストなのかを慎重に見極めていくことです。
「運命が丸裸になる」と、
驚きの声、声、声!!
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