自分にとっての適職がわからない、やりがいのある仕事や職が見つからないと、職を転々とする方がいらっしゃいます。
人それぞれに事情や理由はあるのでしょうが、そのような方の中には、現実よりも理想ばかりを追い求めている方が少なからずいらっしゃいます。
世の中のことがわからないので、ただ頭の中だけで理想を描いていると、何に対しても不足を感じて、心からの満足感が得られないのではないかと思います。
そこには、地道な努力や学びを経ずして、人から認められたいという心の未熟さ、甘い考えがあるのではないでしょうか。
例えば、ジャーナリストになりたいという理想があったとします。
ところが、その道は狭く険しく、実際にはジャーナリストを生業にできる人は限られます。
そのように、理想があったとしても、まずは現実を直視して、客観的な目で自分自身の性格や適性を見つめてみる必要があります。
そして、自分に見合った仕事先の候補を二、三考えて、まずはそこから始め、「石の上にも三年」と言われるように地道に努力を続けることが大事なのではないでしょうか。
どんな職業や仕事であっても、厳しく、辛いことがあります。
しかし、その仕事を通してこの世の現実と向き合い、自分の心を磨いていくことに人生の意味があります。
そこで大事なことは、いろいろな困難にぶつかった時、自分が気づかなければいけない不足や欠点に気づけるかどうか。そして経験を重ねながら新たな知識を増やすことによって正しい理解力や判断力を養っていくことです。
また、どのような仕事であっても人のために役立つ面があり、それぞれに社会的な役割があるはずです。
それを自覚していれば、うわべだけ見て他の職業に憧れたり、コロコロと目移りすることなく、ご縁のあった職場で一生懸命に勤められるはずです。
もしそのような地道な努力をせずに、理想ばかりを追い求めているならば、それは現実逃避や自己過信という我欲であり、心の不足、知識不足と言えるでしょう。
相談に来られる方の中には、三十代、四十代になっても定職に就かず、理想を追い求めている方も少なくありませんが、大抵の場合、その親の育て方に問題があります。
親自身が小さい頃から子供に一生懸命に勉強をさせ、これだけお金をかけていい大学を出したのだから、もっといい会社や職業に就けるはずだと勝手に思い込んでいるのです。
子供の方も、自分にはすごい才能があって、もっといい仕事に就けるはず、と高をくくってしまっている……。
いい年をして、そのような考え方しかできないでいる方は、そのような思い込みがないか、一度、自分の心の内をよく省みる必要があると思います。
「運命が丸裸になる」と、
驚きの声、声、声!!
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