毎日が幸せ続きの一生涯は、絶対にあり得ません。
何故ならば、この世は修行の場。つまりは、自分が生まれ持った悪いカルマを直すために人間は皆生まれてくるからです。
「ダルくて朝から気分が優れない」
「お気に入りのお皿を割ってしまった」
「目の前で電車のドアが閉まった」
「レジで並んでいたら割り込まれて、お詫びもない」
こんなことは、誰にとっても日常茶飯事でしょう。もっと深刻な失敗や不愉快なことに遭遇してしまうことだってたくさんあります。「ついうっかりの失言で、八割がた上手くいっていた契約をフイにしてしまった」とか、「些細なひと言からパートナーと喧嘩になってしまった」など。
こんなはずじゃなかった、といくら後悔してみても、やってしまったこと、起こってしまったことは取り返しがつきません。
しかし何故、この出来事が起こってしまったのかをとことん考え、その原因を断つことによって同じ失敗、同じ過ちを繰り返さないようにすることはできます。失敗や過ちを反省し、自分の至らなさを正してこそ「心の成長ができる」と言っても過言ではないと思います。
人は何か嫌なことがあったとき、気分を切り替えることによって、また新たに前を向いて歩いて行くことができます。気分の切り替えはとても大事なことですが、失敗の原因を曖昧にしたままでは、カルマを根絶することはできません。悪いカルマが一番恐れているのは、「気づかれる」ことです。上手くいかないことの原因を探られ改善されれば、カルマは消滅するしかなくなるのですから。
「ダルくて朝から気分が優れない」のは、何故でしょう。昨日、飲み過ぎて二日酔いのせいでしょうか。それとも、布団や枕が体に合っていないせいかもしれません。単なる寝不足なら、次の日にゆっくり眠ればいいでしょうが、眠っただけでは忘れられないような心配事があって、体は眠っていながらも心は安まっていないとか、もしかしたら体に重大な変調が起きる前兆という可能性もあります。
何故、朝起きた瞬間から気分が優れないのか、その本当の理由を知っているのは、あなただけ。その理由を自分の体と心に問いかけて、本当の原因、自分自身の持つ悪いカルマに「気づける」のも、あなただけなのです。
「お気に入りのお皿を割ってしまった」、不可抗力でどうしようもないときもあるでしょうが、食器の片付けをするときに無造作に片手でガチャンと流しに置いたり、何か違う考え事をしながらお皿を洗っていたということはないでしょうか。もう二分早く家を出られれば予定の電車に乗れるのに、その二分を作る余裕のない生活になっていませんか。
これらのことは、一つひとつは本当に些細なことです。
ダルくても子供の世話ができないほどではないでしょうし、お皿は他にもある。予定の電車に乗れなくても駅から走れば遅刻はしなくてすむ。そんなに大事には至らない……。しかし、その小さなマイナスの積み重ねが大変なトラブルや過ちに繋がっていくかもしれません。
人間である以上、当然失敗することもあります。失敗の経験がない人などいませんし、むしろ失敗したからこそ学べることもたくさんあります。
上手くいかないこと、失敗、嫌なこと、これらは皆、自分にほんの少しの余裕があれば、その負のエネルギーを跳ね返したり吸収したりできます。
そのうえで、落ち着いて、失敗の原因を探り、自分に足りなかったのは何なのか考えてみましょう。「運が悪かった」とか「誰かのせい」にしないで、ゆっくり考えることが出来れば、その失敗は未来の糧になるのです。
朝ほんの少し早く起きて、ゆっくり深呼吸をして、今日という一日を生きていけることに感謝する。そして、家族に笑顔で朝の挨拶をしましょう。一人暮らしであっても、「おはよう」と声を出して鏡の中の自分に挨拶をするのです。そうやってまず一日を始めてみてください。
そして、一日が終わった後で、今日という日を振り返って、上手くいかなかったことや失敗、不快に思ったことなどを書き出してみましょう。そのとき、何故それが起こってしまったのか。映画のフィルムを巻き戻すように、ことの起こりから時間を遡り、自分の行いを振り返ってみてください。
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