青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

何を学ぶか

 非業の死といわざるを得ない出来事の一つに、人が動物に襲われて亡くなるというケースもあります。

 

 例えば、北海道ではこれまでに何度もヒグマによる被害が出ていますが、今を遡る開拓(大正)時代に最大の悲劇をもたらした「人食い熊」事件が起きたことがありました。

 

 昔、私が本でその事件のことを知って大変ショックを受けたことがあり、北海道に住む大変親しい友人にそのことを話したら、案内してくれるというので主人と一緒に案内されてその場所を訪れたことがありました。

 

 その事件は体調2m70cm、体重340kgもあるヒグマが数度にわたって民家を襲い、開拓民7名(胎児を含む)が死亡し、3名が重傷を負ったというもので、事件が起きたのが苫前村三毛別六線沢という地区だったことから三毛別羆事件として今も語り継がれています。

 

 ヒグマは、結局、マタギによって射とめられ、事件は解決したものの、2日間にわたって恐怖のどん底に落とされた村人たちの心の痛手は、想像以上に深刻なものだったようです。

 

 事件後、他の場所を頼れる人は早々とその集落を去り、つてがなかったほとんどの村人は壊された家を修理して、荒らされた寝具代わりに火に当たりながらなんとか越冬。

 

 しかし、春になっても村人は気力を取り戻すことはできず、一人また一人と村を去っていき、やがてその地区には誰もいなくなったそうです。

 

 この痛ましい事件は、その後の調査を経て、小説にもなっています。

 

 私たちが訪れた「三毛別羆事件復元現地」と呼ばれる場所には、当時の村人たちの生活を再現した家屋や事件の経緯を解説した看板、犠牲者の慰霊碑、村人を襲ったヒグマの像も置かれていました。

 

 とりわけ痛々しく感じたのは、妊娠していた妻がヒグマに襲われ、胎児がかき出された後、引きずられていく妻の姿を見た夫が気が変になってしまった、という事実でした。

 

 なんとも忍びない悲惨な出来事ですが、村人たちとってはまさに非業の運命だったとしかいいようがありません。

 

 この例に限らず、多くの人々の非業の死を無駄にしないためには、実際に起きてしまった事実から目を背けることなく、私たちがそこから「何を学ぶか」です。

 

 自分がどうにもならない辛さに遭遇した時、過去の悲惨な出来事の当事者の心情に思いをはせながら、「苦しいのは自分だけじゃない。もっと苦しい地獄を味わった人もいる。だから自分も頑張って心を立ち上がらせないといけない」などと、悲惨な体験からも学ぶことはあり、それを生きた知識として役立てればプラスに転じることができるのです。

 

 実際、この事件の場合、後に専門家によるヒグマの分析が行われ、「火をおそれない」「動くものを追う」「死んだふりをしても無意味」などの習性が明らかになり、改めて野生動物と人間の活動範囲の適切な距離の取り方が議論されるようになったそうです。

 

 となれば、次に、野生動物と人間の生活空間はどのように棲み分ければよいか、という知識が求められます。その点についての正しい知識を後世に活かすことができれば、同じ悲劇をくり返さなくてすむのではないでしょうか。

 

 

 

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