青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

気持ちが通じない言葉

 子供について相談したいと、若いお母さんが私の拝殿を訪れました。

 

    小学校に入ったばかりの娘さんが、学校で全く口をきかなかったり、気に入らないことがあると石のように固まって全く動かなくなるので、専門家に診てもらうように学校から連絡があった、というのです。

 

     相談者であるお母さんが娘と接しているときには、はいはいと素直に自分の言うことを守るいい子だし、小学校に入るまでは、そんなことは一度も言われたことがないと言います。

 

     家での様子も含めて、学校の先生とも何度も話して、少し様子を見てもらったりもしたけれど全く変化がないということで、なにか学校の教室に悪い霊でもとり憑いて娘を苦しめているのではないか、とおっしゃいます。

 

 神にお尋ねしますと、次のことが分かりました。

 

    私はすぐに「あなたが娘さんを抑圧しているのです。これは静かな暴力と同じということにはなりませんか」と視えたことを申し上げました。

 

 私が視た母娘の姿は、体罰ではないものの「叱る」というレベルを遥かに超えていました。

 

    娘が何か言おうとしても、それを遮って矢継ぎ早に「あれがダメ、これがダメ」と全く娘の意思を尊重しようとしないのです。

 

    それはもう、子供を一人の独立した人間として扱っているとは思えず、すべてを自分の支配下に置こうとするかのような光景でした。

 

 そして、ひとしきり自分の言いたいことをはき出して、冷静さを取り戻すと、娘さんを抱きしめながら「お母さんはあなたが嫌いなわけではない。大好きだからこそ、人の前で恥をかかないようにあなたに正しい行いや振る舞いを教えているのだ」と言うのが母娘の日常なのです。

 

 私の言葉に驚いたのか、一瞬無言になったあと、相談者は堰を切ったように、去年から夫と別居中で母子家庭のような生活をずっと続けている。

 

    このまま離婚になるかもしれず、そうなったとき、この子が「やっぱり離婚するような家の子供だから」と言われることのないように、しっかり躾けているだけだ、叱った後は、目を見て何故叱ったのかをしっかり説明しているし、抱きしめるなどスキンシップもしている、と言うのです。

 

 相談者は私と話していても、自分の言いたいことを一方的に言うばかりで、会話になっていません。そこで私は「では、あなたは娘さんが大きくなったら何になりたいか知っていますか」と問うてみました。自分の言いたいことを一方的に言うことばかりに一生懸命になっている相談者は、仕事の忙しさもあって、自分は口を挟まずに娘の話を聞いてやる余裕が全く持てていません。ですから、当然、娘がいま何に興味を持っているのかということや、どんなテレビ番組を好んで見ているかというような娘の個人的な嗜好については全く分からないのです。私は、

 

 「あなたは娘さんのために一生懸命、毎日働いていらっしゃるわね。娘さんを愛しているからどんなに大変なことがあっても、懸命に働けるのね。でも、あなたの娘さんを大事に思う気持ちは、娘さんに通じているのかしら。忙しすぎて、娘さんの話をゆっくり聞く時間がもてずに、娘さんの気持ちを見失っていることはないですか」

 

 と、問いかけました。相談者は無言でうつむいていました。

 

 「忙しい生活の中で、あなたは娘さんに言いたいことがたくさんあるのよね。でも、娘さんも、同じくらいあなたに聞いてほしいことがあるんじゃないですか。いまは、娘さんはあなたのことが怖いから言うことを聞いているかもしれないけれど、大人になり自分の主張を持ち始めたら、きっと反発したり非行に走ったりするでしょう。あなたも一度結婚生活に失敗しているのだから、親子関係で同じ事を繰り返してはいけません」と続けました。

 

 世間ではよく「反抗期」というような言葉を使いますが、思春期になると誰もが反抗期を迎えるというような考え方は誤りです。拝殿に来る方の中に「反抗期だから暴力を振るう」とか「反抗期だから、全く親の言うことを聞かない」などと言う方がいらっしゃいますが、自我が目覚める前の幼児のうちから、子供の考えも尊重した親子の対話が出来ていれば、みだりに親の言うことの何もかもに反発したりはしないのです。

 

    そして「いま、あなたが気づかなければならないのは、言葉を尽くしてあなたの主張を娘さんに押しつけることではなく、娘さんの話したいことをただ優しく聞いてやることです。あなたが自分の意見を差し挟まずに、ゆっくり優しく娘さんの話を一日十分でも聞いてあげられたら、娘さんの学校での奇行もやがて収まります」と申し上げたのです。

 

 「あなたのためよ」「愛しているのよ」と怒りながら百回言うより、ニコニコ笑いながら話をただ聞いてあげることが、重要なのです。

 

    一日たった十分間だけでも、洗い物やテレビを見ながらではなく、目を見ながら、いま自分の前にいる人を深く理解しようと全身全霊を相手のために傾ける瞬間を作ってみてください。

 

 そのとき、相手の話が終わらないうちは、口を開かずに、相手の話を全部聞いてから、話を聞いて自分が感じたことを「正しい日本語」で伝えてみてください。

 

 誰かとの会話で、相手の話が終わっていないのに、自分で話を引き取ってしまった瞬間はありませんでしたか?

 

 

 

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