青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

会話にならない会話

あるとき、相談者の女性がいきなりこうおっしゃいました。

 

「出て行ったんです。帰っていいでしょうか」

 

その言葉を聞いても、相談者が何を伝えたいのか、私にはまったく分かりませんでした。一体、誰がどこへ出て行ったのか。そして誰がどこへ帰りたいと思っているのか。相談者の話からは何も読み取れません。

 

私は深呼吸して、「もう一度、私に理解できるようにおっしゃってください」と申し上げましたが、同じ言葉を繰り返すばかりでしたので、私は仕方なくそれ以上、事情を聞くのをやめて、神に相談者のことを伺ってみました。

 

すると夫婦喧嘩の末に、相談者自身が家を飛び出してしまったことが分かりました。一時の激情に流されて家を出たものの、時間が経つと後悔ばかりが心を占めるようになってきたのでしょう。

 

最初の「出て行ったんです。帰っていいでしょうか」という言葉は「(喧嘩をして主人のところから私が)出ていったのですが、(家を出たことを後悔しているので、私は家に)帰ってもいいでしょうか」という意味だったのです。

 

しかし、ここで注意して考えてみてください。正しくは「出て行ったんです」ではなく、「出てきたんです」なのです。このような会話を、その女性は不自然とも何とも思わずに、日常当たり前のものとして使っているようです。

 

相談者は日頃から、ご主人との会話でも、自分だけにしか分からないような話し方ばかりで、ご主人が何度も聞き返すと「そんなことも分からないなんておかしいじゃないか」とか「何度もきちんと言ったのに、人の言うことを全然聞いていない」と怒り出し、押し問答の喧嘩が続くばかりで、自身の間違いを直す気もなければ、もちろんご主人の話を聞く気持ちさえありませんでした。

 

神は喧嘩の原因も教えてくださいました。相談者の言った「言っておいたけど、来週、いいって」という言葉を聞いて、夫は「来週の土曜日に一緒に墓参りに行きたいから、母の都合を聞いておいてと頼んだ件について、OKの返事をもらったんだな」と解釈しました。しかし実際には「(お義母さんにお墓参りのことを)言っておいたけど、来週、(自分は一緒に行かなくても)いいって」、つまり相談者は、義母は一緒には行かないことを夫に伝えたつもりでした。

 

「いいって」という言葉には、「OK(いいよ)」と「NO(いらない)」の二つの意味があることさえ考えないでいるのです。意味合いについて、日常的に使い慣れた言葉のため、また前後に使う言葉の不足のため、相手に意思の伝達ができていないことにさえ彼女は気づかず、それがもとで夫は誤解したまま週末を迎えて混乱が起き、大喧嘩になったのです。

 

「会話」というのは、辞書を引くと二人から数人で「話し合うこと」とあります。ならば、相手と話し合うには、話す相手が理解できる話をしなければ、「会話」の意味がないわけです。ご主人のみならず、私にとっても相談者と話をしてもすれ違うばかりで、まったく「話が合わない」のです。

 

何かを話しているようでいて、会話にならない言葉を羅列しているだけで、相談者自身も私と話せば話すほど、言葉が伝わらずイライラを募らせているようです。

 

イライラすると自分の言葉さえ聞こえなくなり、相手に自分の言いたいことが伝わっているかも分からなくなります。話している方がこのような状態では、一番身近なご主人との会話でも、相手はまったく話が理解できず、かといって聞いてみたところで理解できる話をしていないことにさえ「気づいていない妻」とは、話が混乱するのみです。もう果ては決裂しかなく、そうやって大喧嘩の末に相談者は家を出たわけですが、夫は心から妻を憎んでいるわけではありません。ある面では妻の良い点もしっかり見ている姿が視えると同時に、何とか妻が自分の求める会話を「会話」として成立させてほしいと深く望んでいる状態が視えてきました。

 

そこで私は相談者に、二つのアドバイスをしました。

 

1、人にものを話すときには、意識して文章に主語と助詞(…が、…の、…に等)をつけること

 

2、なるべく指示語(その、あの、それ、あれ等)を使わないこと

 

1については、気をつけることとして、日本語の場合、主語がなくても文章が成立してしまうことがあるため、状況によってはまったく話が通じなくなるだけでなく、反対の意味になることもある、ということを深く認識することが大切だと申し上げました。主語がないと、助詞の使い方を間違うだけで、まったく意味が違ってしまうということもあるのです。

 

2についても同じです。長年連れ添って、あ・うんの呼吸で何もかもが以心伝心通じ合っている夫婦ならいざ知らず、「あれとって」と人に言われて、間違えずに相手が心に思い浮かべた物をとれる人は、そうはいないでしょう。

 

極端な例をお話ししましたが、些細な行き違いから、本来もっと深く縁を結べるはずの人々が、「気づけない」ために悪いカルマを増やすこともあります。離婚しなくてもいいのに別れたり、子育ての失敗で苦しんだり。また子供が親と同じことを友達同士の間で行ったりしてしまうことがあります。

 

例に挙げたような会話をする人たちが何と多いことでしょうか。これは深く反省し、絶対に直すべき事です。

 

忙しかったり心に余裕がなくなった場合でも、言葉の伝達がしっかりできると相手も状況を理解でき、イライラした時も、お互いが緩和できます。

 

あなたは自分の伝えたいことが相手にきちんと伝わっていると感じていますか。コミュニケーションをとるうえで「なんで分かってもらえないのだろう」と思った経験はありませんか。

 

 

 

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