青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

間違った子育て

親子問題を抱えている人達は、大きく分けて親が2種類の接し方をしてしまっています。

 

一つは、子供が反抗的な態度をとっても、「思春期なんだから仕方ない」とすませてしまうケース。

 

これは、理解ある親のつもりかもしれませんが、まさにこれも偏った部分的な知識の一つです。

 

なぜなら、親が「思春期」という当時流行った言葉の一部のみを覚え、「そして、どうなる? その結果は?」という過去・現在・未来のつながりを理解していないから。

 

その結果、親に反発しなれた子どもは社会を恐れることを知らず、上司に反発したり、和合も知らず、同僚とも上手に付き合えず、あげくの果てには精神を患ったり、引きこもりの生涯を送ったり、借金や転職も繰り返すことになり得るのです。

 

もう一つは、幼児からの子育てです。

 

親は、子どもが生まれて、やがて一人で食事ができるように手にスプーンを持たせ、根気強く何度も繰り返しながら、ちゃんとできるようになるまで思考錯誤を続けます。

 

トイレのしつけにしても同じように、その家のやり方で教えます。

 

そこまでは、世の中に対してすべて未知である幼児には当然のこととして努力します。

 

しかし、その後、それまでのように根気強く教え諭すように繰り返すでしょうか?

 

スプーンの持ち方とトイレのしつけが終わると、あれほど、根気強く教えていたにもかかわらず、「教えが終了」とばかり、一方的に注意する言葉だけを乱発して、まるでテープレコーダーのごとくになってはいないでしょうか?

 

これでは、子どもの反発心を煽ってしまったり、子どもが自分で考える機会や自立心を奪うことになってしまいます。

 

しかも、他人に見えない家庭の中で、それが繰り返されるということは、その家庭の環境、狭い知識に染まっていくことになります。

 

どちらのケースも、幼児教育の頃から、思春期に至るまでにどのような接し方をしてきたかが重要です。

 

幼児の頃から、子どもを一人の人間として尊重し、「あなたはどうしたいの?」「どうしてそう思うの?」「お母さん(お父さん)はこう思う。なぜかというと……」などときちんと会話をしながら教え諭す育て方をしてきたかどうか。

 

そのような親子の会話を大切にしていれば、たとえ思春期の難しい時期でも、子どもは「最近イライラして……ごめんね」と、素直に自分の心の状況を話してくれるものです。

 

ところが、共働きを理由に子どもと会話をする時間もなく、どんな子育てをすればいいのか、どんなふうに子どもに接すれば心が育つのか、といった知識を得ることがないまま、親達は、「大学を出れば出世できる」という考えを持っている場合が多いのです。本来は、我が子の幸せのためであるはずなのですが、やっていいことと悪いことの区別ができない、いってはいけないこと、いわなくてはいけないことの節度がわからない、すなわち心を育んでいない子ども達が増えているのに、親は「高学歴があるから我が子はすばらしい子」と評価してしまう。

 

要するに、親は、自分達よりも子どもの方が学歴があることだけで安心して、心の成長には目を向けず、やがてそれが取り返しのつかない結果をもたらすことに気づかない……これも一つの知識不足なのです。

 

学歴だけがすべてだと思い込んできた子どもは、親もそれを助長するため、心が貧しいままで見栄やプライドだけが高く、それゆえに人と上手に交わることや地道に努力することを知らず、人を見下し、人との交流のすばらしさやそれにより癒やされていくことさえ知らずに、やがてまたいつの日か親になり、同じ繰り返しが始まる……。

 

 

 

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