人と人とがより強い縁を結び、互いの悪いカルマを解消してトラブルを未然に防ぐためには、相手の方への感謝の気持ちを常に持つようにすることが大事です。
そして、日頃から感謝しているという「気持ち」を言葉にするのは、感謝の気持ちを持つのと同じくらい大事なことなのです。口下手で自分の考えを言葉にするのが苦手な日本人にはなかなか難しいことかもしれませんが、どんな風にうれしかったか、ありがたかったかを自分の言葉で表現できれば、あなたのことをより気にかけてくれるようになるでしょう。
初老の男性が、私の神殿を訪ねていらしたときのことです。その方は、「先日定年で仕事を辞めたとき、家族が盛大にお祝いしてくれました。ですが、私は、長年やってきた仕事を辞めるのが非常に寂しく、お祝いをしてもらっても、そのときはそれを素直に喜ぶ気持ちになれなかったのです。それでその会の間中ぶすっとしていたら、妻が怒ってけんかになり、それからほとんど家でも口をきかなくなってしまいました。それでもお礼はちゃんと言ってたんですが、妻や娘は、人がせっかく祝っているのに、機嫌を悪くするなんて信じられないと言います。私も大人げなかったなぁと思うのですが、どうしたら妻と仲直りできるでしょうか」と言うのです。私は神様にお聞きするまでもなく「ちゃんと謝って、改めて素直にお礼の気持ちを表わせばいいのでは?」と思いましたが、神に尋ねてみました。
すると相談者の妻が一生懸命家族のために長年働いてくれた夫への感謝の気持ちを込めて、お祝いの会を企画し、夫に喜んでもらおうと、娘と一緒にあれこれ知恵を絞っている様子が見えました。
私は、いかに奥さんや娘さんがあなたのためを思って、その会を企画したか、喜んでもらえずにがっかりしたかをお話しし、
「たとえば、お誕生日にお花をいただいたとしましょう。そのお礼として発する言葉が、『お花、ありがとうございました』だけでは、誰が書いても、誰が言っても、同じです。
しかし、『とてもきれいなお花をありがとうございました。私は赤い色が一番好きなので、赤いバラの花束を見たとき、心からうれしく思い、元気な気持ちがわき上がってくるようでした。花瓶に移し、いつでも眺められるように、食卓に飾っています』などと、自分の状況や、いただいた物をどんな風に楽しんだかなども書き添えるだけで、誰でもない『あなたに』プレゼントしたことを相手もうれしく感じられるのではないでしょうか。あなたも、なぜ会の間、あまり喜びを表現できなかったのかをきちんと説明し、そのうえで、奥様や娘さんの気持ちがどんな風にうれしいと感じたのかを自分の言葉で説明すれば大丈夫ですよ」と伝えました。
日本人は、感情をストレートに表現するのが苦手ですが、お礼やお詫びに関しては、ただ定型の文句を口にするのではなく、自分なりのプラスαを付け加える努力をすると、相手との縁はよりいっそう深くなっていくのです。
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