私は知識がある、あれも知っている、これも知っている、もう人から学ばなくてもいい。
でも、その知っていると思っている知識は、何百万、何千万という知識の中のごくわずかです。
有名な大学を出ている、◯◯の資格を取った、雑学が得意、教養がある、などといっても、あらゆる分野の知識をすべて得ている人はいないでしょう。
それどころか、かえって専門知識があるとすべて知っているかのように勘違いしてしまって、自分が知らないでいる「部分」に気づけない場合も多々あります。実はこの知らない部分の方が多いにもかかわらず…。
その意味では、誰もが「裸の王様」になってしまう可能性があります。
まして、単に記憶力がいいことと、私のいう知識とは決してイコールではありません。
学生時代に勉強ができたからとか、何か一つ人よりも抜きん出ていたとか、そのような過去の狭い知識だけにこだわって、40歳、50歳になっても「自分はできる!」と思うのは間違っています。このような人がなんと多いことか……。
そのような一面的なものではなく、実生活に役に立てるか否かが大事で、それが私のいう “生きた知識” です。
なぜ? どうして? と、原因・過程・結果というつながりでものごとを学んでいった知識は、過去・現在・未来というつながりでものごとを判断できる、理解をともなった知識となります。
そのような知識を幅広く得ていくことによって、常識や良識が身について、相手を理解し、自分の不足を知ることができるのです。
ですから、まず「自分は井の中の蛙かもしれない」「裸の王様になってはいないだろうか?」と自らを省りみることが大切です。
とにかく霊能者の中には、何でも知っている、何でもできるかのような表現をされる方がいます。
私もそのように特別視されることがありますが、他の分野の専門家と同じように、霊能者も井の中の蛙である場合が多いのです。
なぜなら、これも専門分野の一つであり、学ぶべき知識は膨大であり、そこで私が天狗になってしまっては愚か極まることになります。
本当の透視能力者のところへ行ったら、しゃべりすぎて、答を教えるようなことをしてはいけません。
もちろん、霊能者に限らず、占い師や透視能力者でもりっぱな人はたくさんいます。
ですから、自分が行きたいと思う人のところに学びにいくのは大いにけっこうです。そこで気づきのヒントが得られれば、スピリット磨きのきっかけになるわけですから。
ただし、そのような特殊な能力を持っている方々を「あの人はすごい!」とうわべだけを見ることなく、自らも知識を備えた上で判断していくことも大切だと思います。
それはどの分野の専門家でも同じで、他の分野から見たら誰もが素人なのです。
今、現世ロードを歩んでいる私たちにとって、この世がカルマの修行の場とするならば、誰もが井の中の蛙で、個々の魂の中に気づけないもの、つまり欠点(不足)があるがゆえに転生をくり返し、現在こうして生きているわけです。
「自分は偉い」「自分は特別だ」と思い込んだり、他の人を見下すこと自体が、知識が足りない証拠でもあるのです。
謙虚に人から学び続けることのできる人は、正しい理解力や判断力が自分のものになっていくので、自分の不足にも気づきやすい。そして、誰かに依存することもなく、何があっても立ち上がるのも早く、自信を持って次のステップへと前進できるでしょう。
これが幸せロードの人生です。
気づきとは、自分の心の不足、知識不足を知ること。気づきのための知識、それは生涯学びということです。
特に、親や教養に携わる職業の方々、人を導くような立場にいる人ほど、それを自ら深く理解できなければ、正しい指導は望めません、
ですから、自ら率先して幅広い知識を得る努力を怠らず、体験を通して若い子供たちに気づきのヒントを与えてあげる必要があるのではないでしょうか。
誰かに依存したり、権威に対して一方的に従うのではなく、自分で知識を得て、正しい理解力や判断力が得られるように自立を促していく。そうすれば、その人は自分で自分の欠点、カルマに気づいて、それを乗りこえていける。
これもこれからの時代を生きるための知識です。
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