拝殿で、親子関係についてのお悩みに対峙しながら、いつも思うことがあります。
それは、この方はそもそも子育てをどう思って相談にみえたのだろうか?もしかしたら、子育てに深い考えもなく、子供ができ、ただ淡々とした気持ちのまま、自分の感情の赴くままに夫(妻)や子供に言葉を浴びせているのではないかということです。
ほとんどの女性は、独身時代に結婚に憧れます。私のところにも「運命の相手とはいつ出会えるのでしょうか」といったお悩みを持って相談にみえる方が多くいらっしゃいます。
もちろん、結婚は女性の夢であり、希望でしょう。しかし、結婚という現実をもっと幅広く熟考する必要があると思います。
たしかに、結婚という新たな人生の出発は楽しく、希望の中で過ごす日々はこの上なく新鮮で、幸福なものかもしれません。しかし、そんな生活の中でも、次から次へと「新たな出来事(問題)が」起きてくるでしょう。それに対処することができなければ、判断力不足、知識不足ゆえの不幸に出会ってしまうことも珍しくはありません。
それと同じように、子育てに関しても、しっかりとした判断力と知識を持っていなければ、家族で苦しんでしまうこともあるのです。
子供を授かるということは本当に幸せなことです。しかし、出産し、実際に子育てを始めてみると、思った以上に大変なことが多くて驚かれる方が多いのではないでしょうか。
子育ての悩みで相談にみえる方々によく伝えることがあります。
親というのは子供にとっては人生の大先輩で、20年も30年もこの世で生きてきています。それに比べ、子供はまだほんの少ししかこの世の中のことを知りません。ですから、子供にとっては見るものすべてが珍しい世界なのです。
たとえば、行ったことのない国に旅行に行ったとします。すると、見るもの、聞くもの、食べるもの、すべてが新鮮で珍しいものばかりでしょう。子供が見ている世界は、それと同じようなものなのです。
ですから、怒らず、焦らず、子供の性格をしっかりと把握できる忍耐を持って接し、教えていく必要があると思います。なぜなら、私たちは人生の先輩なのですから。みなさんも私も、人生の道すがら、子供と同じようにたくさんの失敗をし、人には言えない恥もかきながら、大人になってきたはずです。
人は誰しも、自らが背負ったカルマを乗り越えるために生まれてきました。人生は修行の場。喜びや幸せがあると同時に、試練も繰り返し訪れます。
そのことを、ここで改めてしっかりと理解いただき、人生の可能性を見出してください。
もしも、子供が幼児期のときに気づくことができなくても、また、今、大事なことに気がつかなかったとしても、今後、自分の子育てに間違いがあったことに気づいたならば、決して遅くはありません。
親と子は、見えない糸でつながれたご縁。もつれた糸をほどいて、親子の絆を結び直していくのに、手遅れということはないのです。
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