親子や家族でどんな会話をしているか、お父さんとお母さんがどんな関係を築いているか、子どもはそれを見ながら育ち、同じように真似をします。
「三つ子の魂百まで」と言われるように、どんな親子関係か、どんな家庭に育ったかは、その人のその後の生き方や対人関係に大きな影響を与えるのは間違いないと思います。
小さい頃から親子がちゃんと会話をし合って、意思の疎通がはかられていれば、しっかりと相手の気持ちや考えを受けとめ、また自分の気持ちや考えを伝えることができる大人へと成長できるでしょう。
人間というものは、直接的にも、間接的にも、他の人との関わり合いの中で生きています。まして、親子や兄弟、親族というのは、過去世の縁、つまり、同じカルマを共有する魂の修行仲間。だからこそ、家族という運命的な関係になっているのです。
すなわち、子どもはカルマにあった親を選んで生まれてくる。なかには、過去世で夫や妻だった人が現世では自分の子どもとして生まれてくるといったケースもあるでしょう。
とはいえ、そのようなご縁は、何も恋愛や結婚、親子といった関係に限ったことではありません。
実は、それなりのご縁のある人としか、この世では出会わないことになっているのです。
みなさん、考えてみてください。
今、地球の人口は七十億人もいて、この日本には一億二千万人が住んでいますが、その中であなたが人生の中で出会う人はどれくらいか?
更にその中で、ある程度親密になれる人は?
人にもよるでしょうが、普通の人であれば数千人か数百人程度ではないでしょうか。
全人類の数からしたら、ごくごくわずかな数のその人たちとの出会いこそ、何かしらご縁があるからで、そこにはお互いに気づき、学び合う運命的なつながりがあるということです。
どんなご縁であっても、人は人との交流の中で、喜び、楽しみ、悲しみ、苦しみ、はかなさといった感情や情緒のすべてを感じ、学んでいきます。
その心の土台を形づくるのが親子関係であり、家庭です。
この土台がしっかり築かれているかどうかが、その後の対人関係や結婚生活を左右することにもなります。
子どもが小さい頃から親子の会話がしっかりなされて、意思の疎通がうまくいっていれば、親も子も互いを鏡として、自分の不足に気づきやすくなります。
信頼関係があれば、心を開いて相手の言葉を受け入れられるからです。
誰しも、他人のこととなると、「あの人はこんな欠点がある」「あそこがなっていない」などと冷静に分析をします。ところが、いざ自分自身のこととなると、得てして客観的になれないものです。
気づかなくてはいけない自分の欠点に気づかない、そこにカルマの難しさがあります。
ですから、親子や夫婦は共通のカルマを持つ関係だけに、何か問題が生じたり、喧嘩をした時こそ、お互いに冷静になってよく話し合い、意思の疎通をはかるべきなのです。
相手にわかるような言い方できちんと意思の疎通をはかることで、喧嘩やすれ違いの原因に気づき、相手の問題だけでなく、自分自身の不足、欠点にも気づけるようになると思います。
身近で親密な関係であるほど、相手の欠点が目につきやすいのは確かです。でも大切なのは、そこで感情的になって腹を立てるよりも、なぜその欠点を作ってしまったのか、その欠点は他の人に対してどういう影響を与えるのか、どうすればその欠点を直すことができるのか、といったことを冷静に考え、自分自身にも照らし合わせてみることです。
親の立場であれば、子どもの様子がおかしいなと感じた時などにちゃんと話を聞いてあげたか、サインを見逃していないか、このまま子どもが大きくなって立派な社会人としてやっていけるか、そのために今、親としての役目を果たしているか、などと冷静に省みる。
子どもは、トラブルの原因を親のせいにしたり、責めるよりも、反面教師として学んでいく、親の欠点に気づいたら、自分自身に当てはめてみて同じようなところはないか、正直に自分と向き合い、改めるべき点は素直に直していく。そのように、相手の良いところは真似をし、悪いところは反面教師として気づきを深め、知識を増やしていくことが大事で、その積み重ねがカルマの解消、すなわち魂の向上につながり、幸せへの道となるのです。
親子関係や家庭生活の中で、自分の欠点に気づいて直す。
そのようにお互いに気づき合える関係が築けたならば、そこで培われた知識や知恵はあらゆる人間関係に応用できるでしょう。
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