親が気づけないのは、その親も気づけなかったから。ということは、その親も、またその親も正しい知識を子どもに教えられなかったということです。
気づけなかったために、また縁のある親のもとに生まれてくる。
自分の子どもとして生まれてきたのは共通するカルマがあるから、カルマを共有しているというのはそういう意味です。
最近は、カルマを共有するがゆえの親子関係という意味について、「よくわかります」とおっしゃる方々も増えてきました。
自分の欠点や不足に気づいた方が、改めて過去をふり返って、「自分の親もそうでした」「そのまた親もそうだった」とおっしゃるのです。
ということは、その家系の中の誰か一人だけ、今、問題を背負っている人だけが悪いとは言えないわけです。
しかし、だからといって、親を恨むのは間違いです。
その親と同じ不足、カルマがあるからこそ、その親のもとに生まれ出たのです。
それを受け入れて、自分が欠点、カルマに気づいて直すことが悪いカルマの連鎖を止めることになり、それがカルマを持ちこさず、同じ過ちを繰り返さない唯一の方法です。
もしあなたが、今何らかの問題やトラブルを抱えているならば、そもそも、あなたの魂がそのカルマを清算して、悪いところを直すがために、あなたの親もとに生まれてきたのだという原点に立ち返ってみてください。
あなたは何のためにこの世に生まれてきたのか?
それはカルマの連鎖を断ち切るためです。
欠点を直せない親のお腹に、あなたの魂が入ったのです。
あなたが子どもの頃、苦しんでいるあなたの状態を見て、あなたの親はどうであったか?
情愛があればあるだけ、苦しんだことでしょう。
そこで、どうしてこうなったのか、自分自身の心をふり返って気づくことができるかどうか……。
親が気づけば子どもも気づけます。親が欠点を直せば、自ずから子どもも直していくのです。
しかし、極端な話、子どもが死ぬか自分が死ぬか、そこまでいかないとなかなか気づけない……。その苦しみがまさにカルマとの闘いです。
カルマとは苦しみであり、苦しみというカルマを共有するのが家族です。
人は、誰でもその生まれ落ちた親のもと、家庭環境によって人生が大きく左右されます。
日本人が日本に生まれて日本語を学びながら成長するのと同じで、生まれ育った環境によって知らず知らずのうちに大きな影響を受けているのです。
その環境の中で、人としての思いやり、挨拶から始まるマナーや礼儀作法、社会人としての常識を身に付けていく人もいれば、人とのコミュニケーションが苦手なまま、マナーや社会のルールを守ることの大切さを知らずに育った人もいるでしょう。
その意味では、この世には善なる人もいる反面、悪行を働く人もいるからこそ、人の世の修行なのかもしれません。善人だけでは修行にならないからです。
とはいえ、おかげさまで、何が悪で、何が善か、人として何をしなくてはいけないか、何をしてはいけないか、ということを理解し、善へと変わり、善を成す人たちも増えてきています。
相談者の中には、父親が左官屋さんで、息子さんをとても大事にしっかりと育てられて、その息子さんがお医者さんになられた親子もいます。
その息子さんが遠いところを何度か訪ねてきて、「父は今も左官屋で頑張っています」と笑顔で報告してくださるのですが、親孝行をしたいという彼の姿を見るにつけて、本当に親子は写し鏡のようだと感心しています。
「運命が丸裸になる」と、
驚きの声、声、声!!
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