皆さん、遠方からそれなりの交通費や宿泊費をかけてここまで鑑定にいらっしゃるわけですから、一人でも多くの方に気づいていただきたいという気持ちで接しています。
「時間が短い」と言われる方には、透視というものはどういうものかを説明して、「時間をかけて詳しく聞くというのは透視能力のない人がすることで、それを求めるのであればここまで来る必要はないのではないですか?」と確認するようにしています。
私の説明を聞いて、「そのとおりですね」とすぐに納得される方もいれば、いくら時間をかけて説明をしても、終わった後に、「五分しか話を聞いてもらえなかった」「せっかく遠くまで相談に行ったのに怒られた」などと不満をぶつけられる方がいらっしゃるのも事実です。
無関係な人にまで私の悪口を言いふらしたり、帰りのタクシーの中で陰口をたたかれるような方々は、問題の原因となっている原点を決して理解しようとせず、手っ取り早い解決策だけを求めているように思います。
例えば、子どもが不登校になった場合、親御さんは「どうしたら子どもが学校に通えるようになるでしょうか?」と相談に来られます。
我が子が再び学校に通えるようになるには、まず原因を知ることが先決です。
最初の原因、何が原点なのかを把握しないと、何も変わらないからです。
そこで、「どうしたらよいかの前に、どうしてこうなったのかを知らないと、また同じことの繰り返しですよ」と伝え、その原因となることがら、原点で何があったのかを神様にお尋ねします。
すると、透視によって、両親の性格、家庭環境、学校での子どもの状況、その子の性格、その子の周りでどんな出来事があり、その子がどんな反応をしたか、などを見せられ、それを順序立てて親御さんに説明します。
どうしてこうなったかを真剣に知ろうとしている親御さんであれば、身を乗り出すようにして話を聞き、そこで自分たちの考え方や子どもへの接し方の間違いに気づいて、「あぁ、自分たちが間違っていた」と涙を流されます。「そこに原因、原点があったんだ」と。
原点に気づいた方は表情が変わり、短時間で納得された上で、「お忙しいところ貴重なお時間を取っていただき、ありがとうございました」と深々と頭を下げて、丁寧なお礼の言葉を残していかれます。
そのように親が根本原因に気づいて、考え方や態度を改めれば、お子さんも必ず変わっていき、その結果、我が子も学校に行けるようになるのです。
ところが一方で、私が透視をしてどうしてこうなったかを説明している最中に、まるで他人事のようにケラケラと笑っている親御さんもいます。
「何がおかしいですか? 笑いごとではないでしょう。こうなった原点を知らなければこの子を助けられないですよ」と、つい声を荒げてしまうのですが、一向に私の話を受け入れようとはしません。
「うちの子に限ってそんなはずはない」「悪いのは友達だから」との一点張りです。
「子どもが学校に行ける方法だけを教えてほしい」という人にとっては、いくらその原因を説明しても聞く耳を持たず、原点で何が起きたのかを知ろうとしない、だから気づけないのです。
そして、ふてくされた表情のまま拝殿から立ち去って行かれるのですが、なかには「わざわざこんな遠くまで来るんじゃなかった」などと吐き捨てるように不平や不満の言葉を残していく方もいます。
親が子どもの不登校の原因に気づけないままでいると、やがて子どもが精神バランスを崩して、命を落とすことにもなりかねません。
だからこそ、原点を知り、原因に気づかなくてはならないのに、ただただ「子どもを学校に行かせる」という結果だけを求めている親御さんの愚かで憐れな姿がそこにあります。
大切なことは、何のために、どのような目的で相談に来られているのか、です。
トラブルや問題がどうして起きるのか、その原点を知って、根本原因を直して自分の手で幸せをつかみたいのか、それとも、自分たちの不平・不満、愚痴を聞いてもらって、原因はともかく、簡単に不幸を取り除く方法、すぐに幸せになれる手っ取り早い方法を教えてもらいたい、すなわち、自分にとって都合のいい結果だけがほしいのか。
これは、ムチはいらない、アメだけがほしいという「我」です。
ムチは嫌、アメだけがほしいという人は、どこに行っても不平・不満、愚痴を重ねるだけなので、カルマの汚れが取れることはないでしょう。
しかし、そのような方は週に数人ほどに減ってきて、「自分の欠点、不足に気づいて直したい」との目的で来られる方々が増えてきています。
なかには、拙著に書いてある言葉に線を引いたり、ノートに書き出すなどして何度も読み返してきた方や、本を握りしめ、真剣な眼差しで、
「この本を読んで、私自身に原因があるんじゃないかと思って来ました。
どんな辛いことでも子どものために自分で気づいて直したいので、どうか私の悪いところを指摘してください、遠慮なく叱ってください」と言われる方もいらっしゃいます。
そんな親御さんに対しては、
「あなたが気づけば、必ずあなたのお子さんも気づきますよ」と言ってから透視に入り、アドバイスをお伝えするようにしています。
「こんな私でも大丈夫でしょうか?」と聞かれるお母さんには、
「大丈夫! これまでもお子さんのために一生懸命に生きてきたんだから、どうぞ頑張ってみてください」と。
このように、例え心が苦しくとも、トラブルや問題が起こった原点に真正面から向き合って、その原点を正しく理解して、そこから立ちあがろうとする人には気づきがもたらされ、その結果、カルマを克服していけるのです。
相談者をお迎えする私の立場としては、皆さん、はるばるここまで来られるのだから、ご本人が気づけない部分、不注意なところを透視によってお伝えし、一人でも多くの方に気づいていただきたいし、そのようにお話もしています。
今でも時々は、アメだけを求め、宝くじに当たるのを期待しているような方もいますが、絶望の原点から希望に向かって再出発したい、そのためのムチならどんなムチでも受け入れようという覚悟ができている人が増えています。
そのような方々は、余計な話はせずに、すぐに原点を理解されるので、気づかれるのも早いです。
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