憧れと妬みや僻み。
文字にすると、天と地ほど違いますが、じつは紙一重。
「憧れる」という気持ちは自分を豊かにし、引き上げてくれます。その人のようになりたいとか、あのステキなバッグを持ちたいわ、と思えば、自ずと憧れの人や物に見合う自分になろうと思うものです。
類は友を呼ぶという諺もあるように、自分を高めようと努力すると、自ずと一段上の人たちとのご縁がつながっていくのです。
高校を出てある会社の受付をしているという女性が、私の神殿に相談に来たことがあります。取引先の大企業の二代目にお付き合いをして欲しいと言われ、当初は男性の家柄のことを知らなかったので、気楽に楽しく付き合えた。しかしプロポーズされ相手の実家に行ってみたら、ものすごい豪邸で、ゆくゆく彼は、父親が社長を努める同族会社をつぐ運命にあることを打ち明けられました。
彼女は、その事実を告げられたとき、嬉しく思うよりも、不安でたまらなくなったのだそうです。自分の実家は、彼の家と比べると貧しく、教養もありません。東京の下町でクリーニング屋さんを営んでいるご両親は、非常に優しく、時に厳しく、温かい家庭で彼女を育ててくれましたが、経済的には雲泥の差だったのです。
「先生、私は彼を愛していますし、周りのみんなも玉の輿だと喜んでくれますが、私は大学も出ていないし、彼のお嫁さんとしてやっていけるか不安で仕方ありません。彼は本当に素晴らしい人で、私にはもったいないほどなんです。ですから、結婚するなら、彼を幸せにしてあげたいと思っています。私たちの結婚が正しいことなのかどうか、神様にお聞きしたくてやってきました」とおっしゃいました。
神様にお聞きするまでもなく、私には彼女なら幸せにやっていけるだろうと感じました。なぜなら、私の目を見て、婚約者への愛を語る彼女には、僻みや嫉妬の感情ではなく、彼に釣り合う自分になりたいという強い意思があったのです。
神様に伺うと、結婚した後、経営者の妻として一生懸命努力する彼女の姿が見えました。彼の幼い頃からの友人達は皆、裕福でしっかりした育ちですが、そのなかにいても、決して妬んだり僻んだりせずに、楽しそうに過ごしていました。
私は「今のままの心持ちでいれば、必ず幸せになれます。知らないことや分からないことがあれば、何でも、素直な心で彼や義理のご両親に教えてもらえばいいんですから、決して妬まず、自分を引き上げる努力をなさい」と伝えました。
その後、「結婚して幸せです。日々勉強することばかりですが、楽しく過ごしています。結婚してから親しくして頂いているなかには、どうやっても敵わないようなステキな人もいらっしゃいますが、そんなときは、先生に教えて頂いたとおり、妬むことなく、その人に教えを請うて、自分を引き上げる努力をしています」というお手紙を頂きました。
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