どんな人にも生きるうえでの苦しみや障害が訪れます。
それは、裏返して見れば、カルマに気づくためのチャンスなのです。
苦しみの中にこそ、本人が気づかなくてはいけないカルマの種が潜んでいるのです。
苦しみとは、「自分の思い通りにならない困難な状況」であり、たとえ、苦しみから逃げても、カルマは影のようについてくるため、カルマという課題を克服、解消しないかぎり、その苦しみから逃れることはできません。
悪しきカルマの種を取り除くためには、苦しみと向き合うところから始まります。
ブッダ(お釈迦様)は、人生は「四苦八苦」であると説いています。
四苦とは、「生きること」「老いること」「病いになること」「死ぬこと」。
八苦とは、この「生老病死」に加えて、「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五蘊盛苦」です。
「愛別離苦」とは、愛する人と別れなくてはいけない苦しみ、「怨憎会苦」とは、恨み憎む人に出会ってしまう苦しみ、「求不得苦」とは、自分が求めてやまないものが得られない苦しみ、「五蘊盛苦」とは、心と身体から生じる五つ(色・受・想・行・識)の苦しみだそうです。
これらは、人間である以上、避けられない苦しみであり、人生において多かれ少なかれ誰もが経験することです。
たとえば、親子関係、恋人や夫婦の関係、嫁姑の関係、親類縁者との関係、上司や部下との関係、隣近所のつきあい、子育て、進学、就職、天職、結婚、離婚、経済的な問題、仕事のやりがい、趣味、老後の生きがい等々、人生のさまざまな場面での自分の思い通りにならないこと、そんな経験があなたにもあるのではないでしょうか?
この苦しみから逃げたり、他人のせいにするのではなく、自分自身の問題として正面から受けとめることが、気づきの第一歩です。
そこには、必ず、自分では気づいていない、心の不足、至らなさがあります。
なぜ、ものごとがうまくいかないのか?
いつも同じようなことで人とぶつかるのはなぜか?
どうすれば、この苦しみを乗り越えられるのか?
問題を克服するために、自分に欠けているものは何なのか?
などについての正しい理解力や判断力を養うことです。
このように、自分の未熟な心、愚かさを改めて、成長させていくことが、苦しみからの解放につながります。
お釈迦様は、それを「八正道」という方法で示されました。
八正道とは、人としての八つの正しい道で、私は次のように解釈しています。
1、「正見」
自己中心的な見方ではなく、正しい理解力、判断力に基づいた中立的なものの見方をすること
2、「正思惟」
自己中心的な考え方ではなく、正しい理解力、判断力に基づいた調和的な考え方をすること。
3、「正語」
見栄やプライドを捨て、嘘、いつわりのない、真心のこもった言葉で語ること。
4、「正業」
他人を欺いたり、「良い人」を演じるのではなく、常識や良識をわきまえた、人として正しい行いをすること。
5、「正命」
どのような職業であっても、他人様の役に立つような仕事に一生懸命に励むこと。
6、「正精進」
今回の人生において、自分自身のスピリット(心・精神・魂)を成長させるために生涯自助努力を続け、悪しきカルマの種を来世に持ちこさないこと。
7、「正念」
感情に振り回されず、冷静になって、今の自分の心の状態に気づいて、不足を直していくこと。
8、「正定」
特別な難行や荒行ではなく、日々の生活の中で最も実践できる、正しい心の行(修行)を行うこと。
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