連鎖の中でも最もやっかいなのは、幅広い知識と気づきの大切さを教えてもらえない連鎖で、「教えられない親」のお腹に「教えてもらえないスピリット」が子どもとして宿ることです。
幼な子にとって親は絶対的な存在であり、それゆえに、そのほとんどの子どもは親の不足に気づかないまま成長していくことになります。
加えて、「連鎖に気づけない親」であっても、わが子への愛情は格別となり、親なりに「良かれ」と一生懸命育てるのですから……。
カルマと連鎖の哀れ。そのような無情を痛感し、私の心は痛みます。
そこには、「気づけない心」「気づきにくい心」の連鎖が引き継がれ、愛情はあるにもかかわらず、苦しむ人々のやるせない姿があります。
知識不足で教えられない親もとに生まれ育った子どもは、「人としてやってはいけないこと」や「人と仲良くするために心がけるべきこと」を教えられないまま大人になり、それゆえ成長の過程で対人関係で失敗して、自ら不幸を招いてしまう……。
心は正直なはずなのに__人と上手に交流する知識、常識のない大人になり、ちょっとしたことで腹を立てたり、人と衝突してさらなる罪を重ねてしまったり……。
やがて結婚して、親とは別に所帯を持ったとしても、その教えてもらえなかった「親となる人」のもとに、再び「教えてもらえないスピリット」が子どもとして宿る__これが気づけない心を引き継いでしまう連鎖の怖さです。
そのような親から引き継いだ「気づけない心」の連鎖の中で、その親だけを手本として育ってしまった結果、阿鼻叫喚の苦しみに見舞われてしまっている人たちがなんと多いことか……。
「親の言う通りに生きてきたはずなのに……」
「自分なりに頑張ってきたはずなのに……」
「子どもに幸せだけを願って努力してきたのに……」
ほとんど人が、そんなふうに自分が正しいと思うことを行動に移し、それなりに努力をしているはずです。
それなのに、「こんなはずではなかった」と大きな問題が起きてから後悔したり、度々悲しい思いをするのは、そこに連鎖という見えない壁が潜んでいるから。
「なぜ私だけこんな目に遭うの?」
「どうしてこんな苦しいことばかり続くのか」
「もうこんな状況は耐えられない!」
そのように、カルマが連鎖と共に息づき、人生に苦しみをもたらしているのです。
多くの人がそれに気づかないがために、自分の思い通りにいかないと嘆いたり、他人や社会のせいにしたり、時に絶望的になって人生を止めたくなることさえあります。
しかしいくらそのような厳しい現実から逃れようとしても、自分でその連鎖を断ち切らない限り、逃げ切ることはできないのです。
なぜなら、あなたのスピリットは、あなた自身しか気づいて直せない心の連鎖を打ち破り、それによって一つでも自分のカルマを解消することを自らが望んでこの世にやってきているからです。
この世の人生を終えて霊界に戻ったスピリットは、さらなる魂の成長のために、神様と相談のうえで次なる人生のシナリオを書き、カルマを共有する縁ある親を選んで、再びこの世に生まれ出てきているのです。
人生に起きるさまざま困難な状況も、魂のシナリオに沿ったものであり、そこで本人が欠点、不足に気づいて直せるかどうかが、幸・不幸の別れ道となると共に、代々続いてきた親から子への連鎖の壁を打ち破ることが、自分自身のカルマの解消にもつながります。
その意味において、困難な状況に遭遇した時にこそ、それらに気づいて直せるチャンスです。
しかし、そこで気づけない人は、トラブルや不幸の原因を自分以外のせいにします。
これこそ、知識不足からくる心の未熟さ、すなわち「気づけない心」の連鎖です。
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