若いお嫁さんが私の神殿を訪れました。有名大学を卒業し、まさに才色兼備という言葉がピッタリに思えたその女性は、柔らかい雰囲気をまとって丁寧な話し方をする方で、とても美しく魅力的です。しかし、ご本人は、
「私は、人から嫌われることがとても怖くて、いつも人の顔色を見てしまうんです。いまは特に、転職したばかりで、人から誘われると、断ったら嫌われるんじゃないか、いやな人だと思われるんじゃないかと思うと、自分が全然興味がないようなイベントでも、断ることが出来ません。
そして、本当は全然楽しくないのに、帰り際には、楽しかったからまた誘ってね、なんて心にもないことを言ってしまうんです。誘ってくれた相手は、当然、私がそのイベントを気に入ったと思って、また次も同じように誘ってくれるのですが、そういうことが重なりすぎて、彼氏と会う時間も少なくなってしまうほどで。
彼も、自分との時間を大切にしないと怒っていますが、もう自分でもどうしたらいいか分からないのです」とおっしゃいます。
神様に伺うと、確かに相談者がニコニコしながら「お誘いありがとうございます」と言っているのが見えました。
相談者を誘う人は、みんな彼女のことが好きで、よかれと思って、自分の好きなイベントやサークルに誘ってくれているのが分かりました。
私は、「転職したばかりで、あなたが周囲の人たちから好かれたいと思っていることは分かりますよ。でも、同僚の方たちは別にあなたがどこにでもつきあってくれるから好意を持っているのではなく、仕事中いつも穏やかで優しいあなたを好ましく思っているのです。
誰にでもいい顔をしたいと思うということは、逆にあなたが周囲の人に、本当の自分を見せるのが怖くて壁を作っているということなんじゃないかしら」と伝えました。
相談者は、その言葉にはっと顔を上げて「確かに、相手に合わせていると、自分の本心を言わなくてもいいので楽なんです。でも、それじゃ、いつまでたっても本当の私のことは分かってもらえませんよね」と呟きました。
上手な言葉でつくろったり、にこやかな笑顔を振りまいたり、表面的に「いい人」を演じてみたところで、神様にとってはすべて承知の上のこと。
裏表なく、自分の心の中から湧き出てくる笑顔や言葉でなければ、結局のところ「自分をよく見せたい」だけの人になってしまいます。
素直な心を持つことは、他人に対して自分を見せるだけでなく、自分自身の判断力を養い、問題を克服する強さを与えてくれるものです。
人とのご縁は、本当の自分自身を知ってもらうことから始まります。
そうは言っても、不愉快な時はブスッとした顔のままでいいということではありませんし、思ったことを何も考えずにズバズバ言っていいということでもありません。
人間の一日は二十四時間。その中で、自分の出来ることが限られていると認識するのも大事なこと。ついつい誰にでもいい顔をしようと無理をしてしまいがちですが、中途半端になるくらいなら、そこは自分に素直になって、しっかり断る勇気を持つことも大切なのではないでしょうか。
自分がご縁を繋ぎたいと思う人に心を尽くす___。
誰にでもする「いい顔」の先には何も残りませんが、心をこめた「いい顔」の先には大切な人たちの笑顔が待っています。素直な心が育むご縁は、途切れることなく続いていくものです。
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