ご両親が健在であれば、子どもとしての自分という役割を担っていることからはじまり、兄弟姉妹、恋人や友人、母親父親、師弟関係、同僚など自分の周りの人々にとってのあなたは、さまざまな顔を持っていることでしょう。
人間関係が広がれば広がるほど、人はたくさんの役割を担う必要が出てきます。そしてその役割が増えれば増えるほど、中には意に沿わない役割を担わなければいけない局面も出てくるでしょう。
さて、それぞれの関係性の中で、あなたが最も「落ち着く」または「安心できる」と感じている関係性は、誰とどんな関係を結んでいるときでしょうか。
◯自分を慈しんでくれる両親といるとき。
◯気の置けない友人とたわいのないおしゃべりをしているとき。
◯愛している連れ合いとのんびりしているとき。
◯誰より自分を必要としてくれる子どもと向かい合っているとき。
これらは本当にかけがえのない時間です。自分が自分らしくいられ、しかもどんなに自分らしくいても、相手もそれを許容してくれると信じられるからこそ、「落ち着いて安心した」気持ちになれるのだと思います。
しかし成人した大人であれば、毎日二十四時間、常にこんな気持でいられないことは百も承知でしょう。皆さん何とか、このようなゆったりした時間を多くとり、そうでないストレスいっぱいの時間を減らそうとしていらっしゃいますが、なかなかそうもいかないのが現実です。
拝殿を訪れる方の相談は多種多様ですが、大きく区別しますと十パターンぐらいでしょうか。
その中には、気づかずにいることから苦しみ、泣き、そして命を絶つことを考えたりする方がいらっしゃいます。
その中で最も多いのは、「体調を崩した」とか「心の病になってしまった」というものです。
相談にいらっしゃる方々は、藁にもすがる気持ちでいらっしゃいます。もし霊の仕業であるならば、一刻も早く霊障を取り除いてもらいたいと考えておられるのですが、大抵の場合そうではなく、「気づき」が足りない結果であることは何度もお伝えしているとおりです。
自分では「絶対、確かである」と思っている事が実際には間違いである場合もあり、苦しみを引き寄せてしまうわけです。
これだけ不景気な世の中です。大人も子どもも、殺伐とした心持ちになるのは仕方のないことかもしれません。
社会人であれば給料カットやリストラなど、同僚にも気を許せないような環境の中で毎日を過ごさなくてはいけないこともあり、そんな中で仕事をしていたら、仲間であるはずの同僚と協力して大きな仕事を成し遂げることもままならないでしょう。
子どもたちだって同じです。抜きつ抜かれつ切磋琢磨して自らの人間性を高めていかなくてはいけない時期に、人を蹴落として自分だけがいい成績を残すことばかりに腐心し、いい大学に行くことが両親をはじめ大人たちから称賛されることだとしたら、いったい何が人間として必要なのか、さっぱり分からないまま大きくなることになってしまいます。
たとえばこんなお話があります。
天国にも地獄にも、大きなお皿に載ったおいしそうな料理が山と積まれているというのです。
しかし、それはとても熱くて、手づかみで食べることは出来ません。
お皿の周りにお箸が置かれていますが、ものすごく長く、どうやっても食べ物を自分の口の中に入れることが出来ないのです。それで、地獄の人々は目の前にご馳走が並んでいるにもかかわらず、いつも飢えて暮らさなければならない。でも天国の住人たちは、同じお箸しかないのに、まったく飢えていないというのです。
それは何故か。
実は、天国では長いお箸で料理をつまんでは、まず皿の向こう側にいる人に料理を食べさせてあげるのです。そして、その代わりに自分も誰かに料理を食べさせてもらうから、誰も飢える人はいないのだそうです。
つまり天国では、助け合い、相手の気持ちを考えられるから飢えずに済むのです。
このたとえ話は、いろんな教訓を含んでいるように思います。自分の利益だけを考えていては決して得をしないということ。
そして自分が一人で出来ないことも、相手の立場を理解して協力すれば、自分も助かるということ。
自分のみならず、人との交流についても、心から考えることが出来れば、両者の繋がりもでき、相手もあなたのために力を貸したりするのではないでしょうか。「役割」とは相手と自分との関係性を示しています。
さまざまな役割において、身近な人との関係性を例に、自分は相手に何をしてあげられるかを考えてみましょう。
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