疲れ切った青ざめた顔で、私のところに助けを求めてきた中年女性がいました。
相談の内容は、大学を卒業してさほど経っていない一人息子がニートになり、部屋からほとんど出てこなくなって困っているというのです。
彼女のように神殿に来られる方で、最近になって増えている相談ごとの一つに、子どものニート問題があります。
私が透視をして見た限りですが、ニートには反発するタイプと服従するタイプの二種類のパターンがあるのが分かってきました。
反発するタイプは、進学や就職で失敗し将来に不安を感じたり、学業や仕事で成績を残せず挫折した結果、そのまま投げやりになって引き籠もった挙げ句、家族に暴力を振るったり物を壊したりする発散型のニートのこと。
一方、服従タイプの場合は、子どもの頃から甘やかされて育てられた人に多く出る現象で、何をやっても長続きせず、やる気が出ないまま学校や会社を辞めてしまったり、親の経済力に頼って自分の好きなことだけに没頭しているようなケースをいいます。
いずれにしても、長い間引き籠るような状態が続くと、社会性がどんどん失われるばかりか、恐ろしいことに、そういった生活に慣れて違和感を抱かなくなってしまうこともあるのです。
こういったニートの子どもに悩んでいる親御さんには、自分の考えを押し付け、子どもに服従を強いるような子育てをしてきたり、逆に、子どもの機嫌ばかりをとって何でもいいなりになったりと、子どものことを考えていると言いながら、実のところは、きちんと子どもと対峙してこなかったケースがとても多いのです。
建前ばかりを重んじて、無関心と言えるほど当たり障りのない関係を作ってきてしまったニートの子どもと親たち。
親密であるはずの親子関係であっても、相手のことを真剣に考えることなく表面的な関わりを続けていると、決して深い縁は築けないという悪い例になってしまいました。
私はこういったニートの相談を受ける度に、親子ともどもが早く気づいて問題を解決してほしいと願わずにはいられないのです。
他人と縁を築こうとする時、必ずしも最初から本音だけで話すのがいいと言っているわけではありません。ただ、当たり障りのない会話だけを繰り返すようなことばかりをしていては、あなたの個性を認め、より深く縁を結びたいと考える人は多くはないでしょう。
それでも「あなたと話したい」と思ってくれたとしても、どんなに時間をかけようが建前だけの言葉では縁は深まっていかないのです。また、建前だけで接してくる人に対しては、縁を築く必要性がどこにあるのか分からなくなってしまうのも頷けるというもの。自分をさらけ出せなければ、相手もあなたに決して本音を話してくれることはありません。
互いの縁をより深めていくために、本音の大切さということを忘れてはいけません。
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