あの時に気づいて改めていれば、人生を好転させ、幸せに向けての新たなシナリオを書き加えられただろうに……そう思われる事例にこれまでたくさん出会ってきました。
その中から例をあげることで、ぜひみなさんの人生を好転させ、自分の手で幸せをつかむための知識、教訓としていただければと思います。
まずは、夫婦問題を抱えていたSさんご夫妻のケースです。
ご主人は会社の役員をしていたのですが、病気で手術をした後、長年にわたるストレスから心の不調を抱えていました。
ご主人はすぐに激情に駆られるタイプで、カッとなると家の中のものを投げたり壊してしまうなど、とても激しい性格で、日頃から自分の期待に応えてくれない奥様に不満を抱いていたようです。
奥様は、家庭の中で家事・炊事はちゃんとできる反面、人前で上手に話ができないタイプで、ご主人が入院中、会社関係の人たちが見舞いに来ても、きちんとした対応ができなかったことから、ご主人は「ちゃんと挨拶もできなくて恥ずかしい」などと嘆いていたそうです。
そのため、ご主人は退院してからも奥様に対する不平・不満が抑えきれなくなって、心の不調を訴えだしたようなのですが、奥様は奥様でご主人に対する積年の恨みつらみから、一人息子を味方につけてご主人との離婚を画策していました。
しかし、ご主人は、それでも内心妻を大事に思っている部分もあり、奥様の申し出を拒んでいました。
奥様からの相談内容は、「どうやって主人を家から追い出して屋敷を手に入れ、息子と一緒に暮らせるか」というものでした。
そこで、「ご主人は精神バランスを崩しているから、病院で診てもらった方がいい」という神からの助言を伝えました。
すると、奥様は帰宅後、ご主人に対して「相談に行ったら、あなたは精神異常者だといわれた」と伝えたのです。
すぐにご主人から電話が入りました。
「精神科に行けだと? 精神科の薬を飲めとは何事だ!」
すごい剣幕でいきなり私を罵倒し始めたのです。
こちらが「そうではないですよ」といくら冷静に事情を説明しようとしても、まったく受けつけない状態でした。
それから数か月後、再び奥様が別件で相談に来ました。
その相談事にお応えした後で、「ところで、あれからご主人はどうですか?」と尋ねました。あれほどこちらを罵倒していたわけですから、私も気になっていたのです。
ところが、奥様は平然とした顔でこういいました。
「ああ、結局、手に負えなくなったので、息子が精神科に連れていって本人が安定剤を飲むようになったら、借りてきたネコのように落ち着きました」と。
まるで何事もなかったかのように、あまりにも平然としていたので、私は内心、奥様の態度に、『あの時ご主人からさんざん罵倒された私の心は、いったいどこに置けばいいのか?』と唖然としました。
もちろん、こちらの助言を受け入れて、「おかげさまで無事トラブルが解決しました」とか、「いわれたようにしたところ関係がよくなりました」と、喜ばれ、感謝されることの方が圧倒的に多いのですが、なかにはこのSさん夫妻のように、こちらの思いや真意をまったく解さない “自分だけ” の方もいるのです。
その意味では、病院と同じで「なおって当たり前」。喉元過ぎればなんとやらで、悪いことは忘れたい、なかったことにしたいのかもしれませんが、その感謝のなさが、また同じ過ちをくり返す原因でもあるわけです。
もちろん、こちらは感謝されるのを期待して助言をしているわけではありませんが、不要なトラブルを起こさせ、相手を罵倒させておいて、「後は野となれ山となれ」では人間としていかがなものかとも考えます。
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