人とのつながりを求めているはずなのに、テクノロジーの発展で人とつながりやすくなっているはずなのに、なぜかどんどん孤独感が増し、他者と分断されていると感じる現代社会。
インターネットの民主化によって、わたしたちは「見たいもの」を見て、「見たくないもの」を見ない、または見たくないものを「見たくないフィルター」を通して見るようになりました。
そうすると、あたかも自分の考えが多数派のように感じてしまうバイアスにかかり、「自分は正しくて他者が間違っている」という誤った価値観に辿り着きます。
このように間違ったバイアスがかかると、世の中の見方が変質してしまい、「周りはバカばかりだ」「みんな何もわかっていない」と、誤った認知をしてしまうのです。
人が一生のうちに出会う人(何らかの接点を持つ人)の数は3万人と言われています。現在の世界の人口が78億人と言われていますから、全人口の0.0000038%としか出会うことができません。
さらに、親しい会話ができる人数となると300人が限度と言われていますから、全人口の0.00000004%です。
このように、人一人の人生において知りうる人の数というのはごくごく一部であって、自分では考えもつかないようなことを考えている人が世の中にはいくらでもいるということです。人の数だけの価値観が存在しているので、自分が知りうる価値観が人間のすべてと思うのはまさに井の中の蛙なのです。
それなのに、あたかも自分はなんでも知っているかのように錯覚してしまい、他者の価値観を受け入れようとしない。自分の愚かさに気づくこともできない。
これではいくらインターネットで瞬時に世界中の人とつながることが可能だとしても、他者との距離は遠くなるばかりなのです。
井の中の蛙にならないためには、他者の価値観を理解し受け入れる柔軟性と知識が大切ですが、日々、大量の偏った情報を浴びていると、心がどんどん曇って凝り固まっていき、他者を受け入れることが難しくなっていきます。
日々の生活の中で、本当に必要な知識を取捨選択するのは大変なことですが、コツをつかめば不要な情報をシャットダウンし、必要な情報だけにアクセスすることができるようになります。
そのためにも、さまざまな教養を身につけておくことが必要です。教養があれば、大手新聞・テレビ・雑誌や、インターネットで流れてくる情報を鵜呑みにするのではなく、いったん立ち止まって自分なりに(正しい知識で)考えることができるようになります。
私は2011年より今日まで10年間、こうした知識や教養を読者のみなさまが身につけられればという一心でメールマガジンを執筆してきました。
読者との距離感や自由に執筆できる点は、テレビや雑誌、書籍とは一線を画すものがあると実感しており、読者のみなさまからもたくさんのお礼のメールをいただき、大変嬉しく思っております。
これまで、延べ数千人という大勢の方にメールマガジンを読んでいただき、世の中に「気づき」や「知識」「教養」の重要性を少しでも広めることができたかなと自負しておりますが、私の使命はまだまだこれからも続くものと心を引き締めています。
昔は2週間に1度のペースでメールマガジンを執筆していましたが、伝えたいことがたくさんあるので今では週に1度、月4回配信し、読者からの質問も毎号お受けしております。
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