夫婦というのは、人生の苦楽を共にしながら、心(魂)を磨き合うパートナーです。
一つ屋根の下で、多かれ少なかれ浮き沈みのある多難な人生を共にしていくわけですから、「なれ合いの関係」にならず、常に相手の心理状態をくみ取りながら接することが大事なのではないでしょうか。
第一は、思いやりを忘れないこと。そして、夫婦が円満な関係を続けていくためには、日常生活の “慣れ” に流されてしまわないことです。
新婚時代は相手に気を使っていたのに、日々の暮らしの中で次第になれ合いになり、遠慮や恥じらいがなくなり、それまで我慢してきたことでも頭ごなしに相手を非難したり、相手も冷静になれずに感情的に言い返すようになって、やがては罵り合いになってしまうことがあります。
そして、「相手が悪い」という感情のしこりが積み重なって、年を取って気づいた時には、恨みつらみしか残っていない夫婦になってしまう……そんなケースをたくさん見てきました。
縁あって結ばれ、生涯を共にしながらきずなを深め、お互いを高め合えるはずの二人が、冷めきった形だけの夫婦になってしまうのはなんと寂しいことでしょう。
そんな夫婦には、何が欠けていたのでしょうか?
相手への思いやりと尊重。そして、過去・現在・未来をひとつながりで考え、相手への理解や正しい判断力を養うための努力です。
相手に対する思いやりや尊重は、身内意識が強まれば強まるほど、ついないがしろになりがちですが、まさにそこに “慣れの幸せ” という落とし穴があるのです。
慣れの幸せにあぐらをかいてしまって、相手の長所を見ずに欠点だけを見て、不平・不満をためていく……。裏返して見れば、それは自分の考え方や正しさだけを一方的に押し付けている我欲です。
慣れの幸せの果ては、我欲と我欲のぶつかり合い……それが不幸の種となります。
ですから、いつまでも夫婦円満に暮らしていくためには、その落とし穴に気づいて、ちゃんと相手の長所を見て、相手に対する思いやりや感謝、尊重する気持ちを忘れないようにすることが大切です。
そして、過去・現在・未来をひとつながりで考え、相手に対する理解や正しい判断力を養う努力をしていれば、大抵のことは乗り越えていけるはずです。
もし結婚してから、性格の違いや相性の悪さに気づいたとしても、どんな夫婦も、「もともとは個性が違う者同士」と冷静に捉え、相手への思いやりさえ忘れなければ、信頼関係を深めていくこともできるのです。
例えば、仕事で疲れて帰ってきたご主人に必ず「お疲れさま」の一言を言うとか、またご主人の方も妻の手料理に対して「おいしいね」「いつもありがとう」などと言葉をかけるなど、思いやりや感謝の気持ちを言葉に出してちゃんと伝えるだけでも信頼関係は深まるものではないでしょうか。
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