怒りの感情は、人との間に摩擦を引き起こしてしまうばかりで、諍いしか生み出しません。ですから、怒りにまかせて感情的になるのではなく、なるべく冷静さを失わないようにする必要があります。
怒りをうまくコントロールするために、分析してみましょう。
怒りが生まれるときというのは、自分が見聞きしたことに、少しでも嫌なことがあったり、拒否反応が起こったときです。
どんなに些細な負の感情だとしても、そこにはすでに怒りの蕾ができているのです。大切な人を亡くしてしまった場合の悲しみすらも、度が過ぎると怒りへと変わってしまうこともあるのです。
冷静なときは、怒りなどなるべく持たないようにしよう、受け流すようにしようと思うのですが、実際には多くの人が怒りの感情をコントロールできずに翻弄されてしまいます。
しかしそれは、怒りに関して深く考察していないために、意識が向かないからです。
強く意識することで、必ずコントロールできるようになります。物事の全体像が浮き彫りになると、うまく対処できるようになるものなのです。
怒りというものは、“自分の受け取り方”によって発生するもので、たとえば、誰かが言ったひと言それ自体に怒りが含まれているわけではありません。
相手の言葉を受けて、怒りの感情を持つかどうかというのは、人によって違うわけです。
人はそれぞれ体験してきたことが違いますから、物事をどのように見るか、どのように受け止めるかというのがひとりひとり違います。
ですから、他人の言動の受け止め方も違ってくるので、同じ言葉でも人によって怒りを持つ人も持たない人もいる、という違いが出てくるのです。
このように、怒りの発生は個人個人の過去の体験によるものですから、「怒りは自らが発生させている」ということがわかります。
自分で生み出すものですから、怒りは必ずコントロールできるものなのです。
怒りの感情をまったく発生させなくすることは難しいですが、なるべく怒りを生まないように努力することはできます。
そのひとつは、“怒っている自分を観察する”ということ。そしてもうひとつご紹介するのが、“怒りをぶつけてくるような人とは一緒にいない” ということです。
「すべての人に対して分け隔てなく平等に優しく接する」というのは素晴らしい態度ですが、出家などをして厳しい修行を積んでいる方でないと、なかなかこの境地に達するのは難しいかと思います。
何か強烈な目的がなければ、容易に達成できることではありません。多くの場合、怒りへは怒りで返してしまうのが人間というものです。
私たちの人生は、「誰とつき合っていくか?」ということで大きく変わります。
大人になればいろいろな経験をしてきているので、怒りやすい人かどうか、というのはある程度、自分で判別できるのではないでしょうか。
そういった方とは、なるべく一緒にいないように努めるべきですし、「こんなことをやっている私は悪人なんじゃないか」と思う必要はありません。
心が優しい方だと、すべての人に平等に接しようとするので、相手の理不尽な怒りをも自分で受け止めてしまい、疲弊してしまうことがよくあるのですが、そういったことは自分自身にとって毒なのです。なるべく、怒りの感情を持つ場を避けることは、平穏な人生には必要なことです。
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