青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

親離れ、子離れ

ザコンというと、母親が大好きでなんでも母親の言うとおりに動く男性といったイメージがあると思います。

 

ただ、母親思いの優しい息子さんといった場合もあるわけですから、マザコン自体が問題とは言えません。要は程度の問題。異常なまでの依存心が問題になってきます。

 

ではなぜ、母親に対して強い依存心を持ってしまうのでしょうか。

 

息子さんが過度のマザコンになってしまうのは、本来なら子どもに自立を促すべき年頃になっても母親がなんでもやってあげてしまっている場合に多いのですが、これは、実は、愛情からというよりも、そうすることで自分の依存価値を確かめていたり、また、「私がついていないと何もできない子」というように息子さんを自分に依存させているのです。

 

私のところに相談にみえた方の中には、子どもの喜ぶことしか言わない、しない、という方、さらには、息子のためにという名目で、「息子の性的な欲望の処理も私がしています」と平気でおっしゃる方もいました。

 

これはさすがの私もおぞましいものを感じました。

 

そこまでいくケースは稀にしても、甘やかすことによって、知らぬ間に息子をマザコンに育ててしまった親もいるのではないかと思います。

 

そして、その背景には、実質的に父親不在という家庭の状況が影響していると、私は考えております。

 

ご主人が仕事人間で家庭を顧みないか、あるいは、夫婦関係が冷え切っていると、父親不在の家庭となります。

 

そうすると、ご主人への不満、寂しさが原因で子育てに夢中になって、いわば、息子さんを自分の思いどおりに育てることが生きがいとなり、また、「自分がいなきゃこの子は生きていけない」という気持ちになることで、自分の存在価値を自己肯定するようです。

 

母親への依存心を高めるような育て方をしてしまうと、やがて息子さんの恋愛や友達づき合い、職場での人間関係といった局面で、さまざまなトラブルを生むことになります。

 

さらに、母親と息子との関係があまりにも親密ですから、息子が結婚したあとも当然、嫁姑問題が起こってしまう可能性があります。

 

要するに、母親が息子のお嫁さんに焼きもちを焼くわけですが、私のところに相談にみえた方の中には、驚くべきことに、お嫁さんを憎いと思うがゆえに、息子に女遊びをすすめるような方もあり、唖然としたこともあります。

 

ただ、このようなケースはそれほど珍しくないのです。

 

息子のほうはというと、母親のことを信じ切っていますので、お嫁さんが、

 

「お義母さんが私にいじわるをする」

 

と告げても、

 

「うちのおふくろに限って、そんなことするはずがない。お前に落ち度があるんじゃないのか」

 

聞く耳を持ってくれません。こうなると当然、夫婦仲もこじれていきます。

 

そして結局、最終的には離婚ということになるわけですが、これが息子さんにとって幸せと言えるでしょうか。

 

もうおわかりのことと思いますが、この問題を解決するには、母親が自分の意識改革をすることが急務であるわけです。

 

子どもはずっと母親の過度な庇護の元に育ち、親は自分を大切に思ってくれていると思っているはずですから、子ども自身が気づくのは大変難しいのです。

 

ですから、母親自身が自分の子育ての間違いに気づき、母と息子の異常な関係を改善していかなければならないのです。

 

本来であれば、思春期の頃になると自分で意思決定をして行動することを学び、自立心を育てていきます。

 

しかし、よかれと思っていつまでも母親がなんでもかんでも子どもの面倒を見ていると、子ども自身の意思決定の機会を阻害することになり、自立心が芽生えません。

 

そうすると、大人になっても責任ある行動がとれず、いつも優柔不断で誰かに頼らないと生きていけないようになってしまうのです。

 

子育てに夢中になることは悪いことではありません。子どもを産み育てるというのは、どの女性にとっても初の試みになるわけですから、夢中になるのも当然です。

 

ただし、自分の夫に対する不満のはけ口を子どもに求めたり、自分のコンプレックス(学歴、仕事、挫折体験など)を子どもで解消しようとしたりするのは間違った子育てですし、いちばん大事にしなければいけない子どもの将来を親自身が踏みつぶしてしまうことにもなりかねません。

 

どんなに子どもがかわいくても、我が子が自立していくのと同時に、母親のほうも精神的な自立を目指していかなければいけません。

 

また、それが結局は、親にも子どもにとっても幸せな道になると私は考えています。

 

もちろん、当然のことながら、母親のみならず、父親も一緒に、いわば夫婦一丸となって子育てをし、土台がしっかりとした、いわばピラミッド型の関係を築いていくことが、家族としての大切な課題と言えるでしょう。

 

いずれにせよ、親にとっては自分の子どもというのはいつまでたっても大切な子どもです。遠く離れて住んでいるならなおのこと、「ちゃんとご飯は食べているかな」「病気していないかな」などと、あらゆる心配をするわけです。

 

それは親として当たり前の気持ちと言えますが、問題となるのは、行き過ぎた愛情、歪んだ愛情です。

 

子どもがいくつになっても、親が我が子を大切に思うのは当然ですが、子どもは親の知らない間にどんどんと大人の階段を登っていくものです。

 

そのことを、どこかで認識しつつも、つい言葉かけがうるさくなってしまうのは、私を含め、世の親はよくよく自重する必要があると思います。

 

いわば、子育てとは、「子どもが大人になっていく過程」の教育であると同時に、「親自身が成長していく過程」でもあるのです。

 

 

 

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