「頑固」と「品格」__。
このふたつは、使い方によっては、自分自身をさらけ出してしまうことにもなりますし、人生を豊かにすることにもつながります。
まず「頑固」について考えたいと思います。
「あの人はとても頑固で……」
人からこのように評される人がいますが、「頑固」を改めて辞書で引いてみますと、
『かたくなで意地っ張りなこと。人の言うことや情勢の変化などを無視して、それまでの考えや態度を守ろうとすること』(広辞苑)
と書いてあります。
なるほど、なるほどとため息混じりの心で、「その通りなんだねぇ」と当たり前のことにしみじみと考え込んでしまいました__。
この頑固にもいくつかの種類があるようで、
①自分の「我」を、誰かとの会話の中で何が何でも押し通しすぎる人。
②物事を楽しく考えられず、“自分が絶対正しい” と譲らない人。
③自分が一度決めたことを守るのは、「自分の心が固い証拠だ!」と思っている人。
①の人は、「我」の強さがあり、落ち着いて考えればわかるのに短気で、我が強くて負けず嫌い、とでも言うのか、損な人です。これを職場などで数回、行動したなら、周りからは「えー! 怖い人!」などと思われ、自分の本当の心を知ってもらえず、損をし、信用までも失墜することがあります。
②の人は、知識を幅広く持つことにより自分をコントロールできますが、問題はその度合いです。
③の人は、「こんなにオレ様は一途なんだ!」と周りにアピールしたい人。何ていうことはありません。自分のポリシーを守りたいため、心の中の「我」を利用し、強固なほどに考えを変えません。
周りの人たちに「物の道理がわからない人」と内心、嫌われます。しかし、本人は “大将気分” を変えません。自分にとっては、“自分” だけが認める「ボス」なのです。
こうした頑固ゆえ、対人関係で精神バランスを崩す人が多いのです。
しかし、本人たちはその “原因に気づけない” ため、何年も……いや、何十年でも精神を病み続けている人が多くいます。
拝殿でそんな人たちに接しますが、それは神様が見せて私に教える光と影であり、本人たちは絶対、私に教えることはありません。
そのように言わずとも神様が見せるために私は、
「相談の詳しい内容を言わないように! 私に話をさせなさい」
と言いますが、
「時間が短い」とか、「話をさせてくれない」
などと、かなり批判されてきましたが、最近はそうした点を御理解の上で、おいでいただくようになり、この透視能力の世界を見つめる人たちが、一歩、向上してきたようで私は嬉しく思っています。
話を戻しますが、「頑固」と言われる人たちは、本当は内心ナイーブな方々が多いと思います。
ゆえに、「心の病」を起こしてしまうことが多いのです。
ただ、その人たちが自分の性格の欠点、行動の欠点に気づいた時点で、目を輝かせながら言う言葉は一様です。
「そうだったんだ! そこに原因があったんだ」
拝殿で私はそうした人たちの心をほぐすために、こう言います。
「あなた、泥棒したことを隠してるの? それとも、人を殺したことを隠してるの?」
私は心の中で微笑みながら、彼女、彼らの返答を待ちます。
すると、たいていは唐突な私の言葉に驚き、血相を変えて私を見つめ、にらみつけるような表情で無言になります__。
私は、微笑みながら、
「あなたね、私の言葉に対して笑って答えなさい。まさか、泥棒したことをあなたが隠すはずはないでしょ? あなたが殺人を犯して隠しているはずがないでしょ? そんなことはわかっています」
と言うと、相談者は初めて満面の笑みを見せ、安堵の表情を浮かべます。
「もう、原因がわかったから__。頑張って直して、何も悪いことをしてないし、人様に迷惑をかけているわけじゃないし、自分の頑固に自分が苦しんだんでしょ? 頑固も “忍耐” に変えれば、幸せになれるんだから」
頑固だから、感情を抑えられる我慢もできます。
頑固だから、仕事でも頑張れます。
頑固の心をどちらに向けるかは、あなたが決めることなのです。
次に「品格」について説明します。
品格というと、整っていて少しきらびやかな人物像をまず思い浮かべる人が多いのですが、それはあくまで “表面上(上辺)の品格” にすぎなく、本物の品格とは言えないものです。
本物の品格というのは、頑固と同じように、内面から表れるものです。
内面を整えることによって、所作や立ち振る舞いなどが美しくなってくるのですが、その人からにじみ出るオーラのようなものを品格と言い換えることができるでしょう。
生まれ持った美貌、ダイエットや整形による後天的な美しさ、ブランド物などで着飾った虚飾・虚栄の美などは、その人本人の “内面的な魅力” とは関係ありません。
そういった上辺の品格ではなく、本物の品格とは “心” からにじみ出てくるものなのです。
自分の「心」と他者を比べる理由はありません。心は、自分と向き合うことで磨かれるものです。
品格を身につけるには、魂の成長が必要です。
その過程は楽なものではなく、努力なしではたどり着けません。
自分の話すこと(話し方や内容も含めて)、考え方、そしてそこから生まれる行動を常に自分で律して、“生き方” を整えなければなりません。
品格がある人は、他人と比べ合うことの無意味さを知っています。
そして何か悪いことが起こっても考え、解決することができます。
品格のある人は、“連鎖” の意味、そしてその大切さを理解しているので、「心が強い人」と同じように反省もできますし、自分を冷静に見つめることができます。
品格のある人はさまざまな知識があるゆえ、自分の行いがどうだったかと過去に原因を求め、その過去に過ちをしないようにこれからの生活や人生を改めることができます。
「頑固」も「品格」も、大切なのは自分と向き合い、自分を知ることです。そうすることで、無理せずとも、表面に表れてくるのです。
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