私は日々、人の悩みに接しているわけですが、相談を受けているはずの私が勉強になることがたくさんあります。
そうした中で獲得した知識のひとつが、悩むにしても”悩むコツ”があるのだということです。
まず、悩みと向き合うときに大切なのが、「本当にそれが悩みなのかどうか?」を考えるということです。そのために、自分の悩みを分析する必要があるのです。
みなさんは「悩み」とはどういったものだとお考えでしょうか?
悩み悩みと言いますが、これはかなり抽象度の高い言葉で、その中身は十人十色。まさに、人の数だけ悩みがあります。
しかし、よく分析してみれば、ほとんどが取るに足らないこと、悩み以前の問題だったりすることが多いのです。
ここをあやふやにしていると、悩む必要がないことに悩むことになってしまいます。
悩みに限ったことではなく、人というのは多くの事柄を深く分析しようとせず、あやふやなままわかったつもりになる傾向があります。
たとえば、人との会話。
会話をすることで「自分の伝えたいことが伝わっている」と思ってしまいますが、言葉と言葉による会話は実は伝えたいことの70%は相手には伝わっていないという研究結果もあります。
これは、人それぞれが使っている言葉の定義、経験、またその場の雰囲気、人間関係、どの視点から見ているか、などなど複合的な原因の結果だと思います。
ちくいち相手が使っている言葉の定義(意味)を質問していたら会話が進みませんので、ある程度はあやふやにしておくこともコミュニケーションをとるうえでは必要なことなのでしょう。
また、世間で騒がれるニュースについても「わかったつもり」になることがあります。とくにネット上ではそうした傾向が強く出てくるのではないでしょうか? 「1億総批評家時代」とも言われるように、なにか大きな事件などがあると突然、素人なのに専門家気取りの人がたくさん出てくる現象です。
話を悩みの分析に戻します。
究極的にいえば、悩みというのは…
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