私はよく「幸せな人生を送る方法」についてお話しをさせていただいていますが、「幸せな人生を送る」ために絶対に避けていただきたい〝悪い行い〟が いくつかありまして、そのひとつが〝人と比べる〟ということです。
〝人と比べる〟瞬間は日常にありふれています。
自分の中に湧き上がってくる感情に流されるまま、無意識のままに、人と自分を比べています。しかし、この言葉を思い出してください。
「隣の芝生は青く見える」
この言葉の真意は、「何かと比べたところで、心が満たされることはない」ということです。
自分と何かを比べることを止めると不幸からはどんどん遠ざかっていくでしょう。
なぜなら、人生の不幸の原因は〝人間関係のもつれ〟が発端になっている場合が多く、〝人と比べる〟ことが元となってトラブルに発展していることがとても多いからです。
自分と相手を比べることで生まれる、「ズルい」「うらやましい」「悔しい」といった劣等感は相手への憎悪や攻撃性に変わります。
また「私のほうが正しい、勝っている、優れている」といった高慢な思いは相手にすぐ伝わりますから、周りから人が離れていきます。
〝人と比べる〟ことにより、心に〝ネガティブな感情(嫉妬、劣等感、高慢、増長など)〟が生まれ、これらの感情はたやすくあなたの心を壊し、人間関係を壊し、抱えたカルマを増長させて、さらなる不幸を呼び寄せてしまいます。
人はみな、心の中に自分だけのモノサシを持っています。そのモノサシを基準として、見たり、聞いたり、日常のいろいろな体験を自分なりに判断しています。そういった基準を持つこと自体はある程度必要だと思います。
しかし、人とのおつき合いにおいても、自分の価値判断ばかりを持ちだしてしまうと、人間関係がこじれ、悪いカルマを積み増してしまうのです。
そもそも、私たち人間はひとりひとりが違う存在ですから、他人と自分を比べることにはまったく意味がありません。 生まれ持った容姿、能力、家系、お金といったこともそうですが、そもそも人はそれぞれ違う時間を生きています。
また、それぞれに無限の可能性がありますから、他人と自分を比べる道理はないのです。そういった、人との時間の違いも考えずに他人と自分を比べてしまうと、先ほどお話ししたように不幸を呼び寄せてしまうのです。
ですから、私は心の中のモノサシは人と比べるのに使うのではなく、〝過去の自分〟と〝今の自分〟を比べるモノサシにするべきだと思っています。
過去の自分と今の自分を比べることは、今までの人生を省みて、今の自分を総括することです。そうすることで、自分の性格の欠点や抱えているカルマが見えてきます。
「許すこと 人それぞれに訳がある 時の違いの悲しみかな」
これは、私の家の前の石に刻んでいる詩で、「生きる時間が違うため、思いを共有できない悲しみ」を詠んだ詩です。
人の本当の心はわかりません。笑顔でいても、本当はつらく苦しい状態かもしれません。相手と同じ時間、同じ人生を共有することはできませんから、真に相手の気持ちや状況を理解することはできません。
そのために人は互いに批判し、憎み、修羅の道を歩んでしまうのです。
そうならないためにも、〝自分だけ〟のモノサシで人と自分を比べ、相手を批判したりするのはやめるべきです。心のモノサシは、〝過去の自分〟と〝今の自分〟を比べ、自分が成長するために使うのです。
「人と比べず、過去の自分と今の自分を比べる」。
これはぜひとも人生に取り入れていただきたい、「幸せに生きる方法」のひとつです。
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