2023-01-01から1年間の記事一覧
連鎖は、人が見ていないところでも何気ない仕草などに現れます。 昔、母がこんな話をしてくれたことがありました。 それは知人宅での出来事です。母がふと台所のほうに目をやったところ、奥が見えた。すると、その家人は他の人が食べたお皿を洗わず、それに…
人間関係のトラブルや対立の根底には、必ずと言っていいほど、我欲や心の不足があります。 心の奥では、「もっと仲良くしたい」「理解しあいたい」と思っていたとしても、我のせいで実際にはそう簡単にはいかなかったり、衝突してしまったり、溝ができてしま…
人には一人一人、違った時間感覚があります。何事にもゆっくりしたペースで臨む人は、せかせかと忙しなく物事を瞬時にどんどん判断していく人のことを「付いていけない」と思い敬遠しているかもしれません。 逆に、感情でも仕事においても処理能力が高く、素…
世の中にはさまざまな形の恋愛があります。 ある30代のふたりは、10年来のつき合いなのですが、その関係はあやふやなものでした。 始まりはしっかりとしたおつき合いだったのですが、一度別れ、そしてよりを戻してから、はっきりしない関係になったそうです…
お金は卑しいものだという人がいますが、私はそれもどうかと思います。食事をするにも、洋服や本を買うのにも、また、旅行に出かけるのにもお金が必要です。 つまり、この世で生きていくためには、お金と共存していかなければいけないわけですから、お金が好…
「今日は朝からツイてない」 「最近は何をやっても上手くいかない」 ついつい、こんな言葉を口に出してしまうことはありませんか? 誰もが幸せを願って日々暮らしていますが、思いがけなく悪いことが続いたり、深く思い悩むことに遭遇したりすると、ついつい…
ニュースなどを見ていて、心が荒んでしまってしょうがないという相談が寄せられました。 ある男性は、いじめのニュースを見て、その内容があまりにもひどく、「小さなうちから悪魔の心が宿ってしまうのは、人間の本能なのではないか?」と考えてしまったそう…
詩人の言葉をきっかけに人生が変わったという方がいらっしゃいます。 口に筆をくわえて詩や絵を描く詩画作家として知られる星野富弘さんは、中学校の体育教師時代に、クラブ活動で空中回転の指導中に転倒して頸髄を損傷し、首から下、手足の自由を奪われたそ…
人間における四苦、「生老病死」の「死」において誤解の多いものには、「寿命」ということがあるかと思います。 たとえば、その家のおばあさんが百歳近い年齢で亡くなったりすると、そのご遺族が、「おかげさまで、祖母は天寿をまっとうさせていただきました…
良好な人間関係を築いていこうとするとき「相手の心を見るようにしましょう」ということを、事あるごとに述べてきましたが、相談者の方から「心を見るとはどういうことですか?」という質問が多く寄せられました。 たしかに、「心を見よう」と言葉にするのは…
みなさんの中には、 「私に与えられた使命とは、いったい何なのだろう?」 「この世に自分が生まれてきた目的は何なのか?」 といった疑問を持って、私のところを訪れる方もいらっしゃると思います。しかし、実はそういった使命や目的というものも、運命によ…
核家族が当たり前の時代となり、親きょうだいや親類縁者と疎遠になっている人たちも多いと思います。 しかしながら、信頼関係がしっかりできていれば、いざという時に頼りになるのは、やはり親きょうだいや親類縁者ではないでしょうか? 血を分けた関係もあ…
家族というものは、自分が結婚して築いた家族だけではなく、自分が生まれ育った家、そして相手が生まれ育った家との関係性をも含むものです。そうなれば当然、考え方の違いというものが出てくることもあるでしょう。 結婚した当人だけですと問題が起きなくて…
将来に対する不安は、多かれ少なかれ、誰でも持っているものだと思います。 未来において、自分がどうなっているかというのはわかりませんから、いらぬ想像をしたりして不安になります。 こうした将来に対する不安というのは答えのでないものですし、そもそ…
ここでは、「老い」について、お話ししたいと思います。 この「老い」に関しても、シワや白髪が増えたり、皮膚がたるむなどの老化による外見の変化、また、体力の低下や体の機能、臓器の衰えなど、さまざまな苦しみが伴います。 とはいえ、人はみな、おぎゃ…
私たちは社会の中で生活していますから、〝節目〟があります。学生にとっては、受験、就職というのが、人生の大きな節目ですが、親にとってもまた、子供の受験、就職というのは節目になります。 そして、親だからこそ、うるさいことを子供に言ってしまう場合…
ほとんどの人は、今日一日が終わって眠りにつくとき、今日と同じようにまた「明日」が来ると一切の疑いがありません。 何か特別なことが控えているという場合でない限り、「明日も平穏に暮らせるだろうか」という心配は抱かないものでしょう。日々は当たり前…
トラブルや困難な出来事には、それを引き起こすに至った根本の原因というものがあり、その原因が、その方の欠点になることが多いのです。 そういった意味を込めて、私はトラブルを抱えた方に、 「まずは問題の原点を振り返ってください」 とお伝えしています…
人は噂が好きなものです。〝人の悪口は蜜の味〟といわれるように、噂については事の真相を確かめることなく、他人事として興味を持つのが、一般的な人間関係の姿です。昔から、井戸端会議なんていう言葉があるくらい、私たちの日常のすぐ近くにも、噂はたく…
悪いカルマの連鎖はとても複雑です。いったいどこが始まりで、どこまで続いていくのか、皆目見当もつかなくなって、どうしたらよいのかさえわからなくなってしまいます。 ある女性は、友人などから「人を見下している」と言われることが何度もあったため最近…
「気づき」というものは、間違った考え方に気づいて直していくという、精神的な活動を源として、生き方を正しい方向へ軌道修正するというものです。 ある20代の男性は、自分には才能がないと感じてしまい、大学での研究に身が入らず結果が出せないため、この…
家の文化は、「うちではこれが当たり前」という、その家だけで通じる “常識” になっていて、他の家との違いを意識してはいないのが普通です。 ところが、例えば結婚をして別の家庭に入ると、そこで嫁ぎ先の家の “文化”、“常識” と出会い、「なんでこうなんだ…
子供を産んでも、精神年齢が未熟すぎて子どもを愛せない親たち。そんな親が、確実に存在しています。 ある50代の女性は、20歳のときに結婚して出産しましたが、すぐに夫とは別れたそうです。産みたい気持ちよりも義務的な気持ちだったらしく、「なぜ、産んで…
「縁」には良縁だけでなく、悪縁、くされ縁など実にさまざまな種類があります。 そうした縁があるからこそ出会い、人と運命的な関わりができるのも事実。善きにつけ悪しきにつけ「縁」のある相手とは互いに影響を受け合い、前世から続くカルマに気づくきっか…
考えていることがゴチャゴチャになってしまって、言葉でうまく表現できない人がいます。そのために、仕事にも差し障りが出てくることも。 ある女性の相談者は、「人格的に問題がある」と周囲から言われたため、人とコミュニケーションをとることをやめ、「自…
〝親子の愛〟を感じることができない方がいます。 親の愛とは人間の根源的な部分ですから、ここが欠如していると心に問題を抱えてしまう場合があります。 相談者の女性は、「世界でいちばん嫌いなのは両親」と言い切ります。 父親は借金と失踪を繰り返し母親…
多くの親御さんは、子供には「有名大学に入学して、一流企業に入社してほしい」と望んでいると思います。そのために、幼稚園や小学校など早い段階から〝お受験〟をされる方は少なくありません。 ある女性の方は、自分の周りの人たちの多くがお受験に関心があ…
昔に比べて、いろんな人と交流を持つことよりも、「自分の家族だけ」「自分の子どもだけ」という考えの親が増えているようです。 親自身が未来を考えず、「今さえよければいい」と考え、やがてわが子が思いやりに欠け、人に相談したり、職場での和合を知らな…
自分の欠点に気づき、直そうと努力しているときこそ、魔の誘惑というのはやってくるものです。 ある男性は、約10年前に職場で人間関係を壊してしまい、大多数の女性から距離をとられてしまったそうです。 世間知らずだった自分に気づき、每日、自分と対話し…
子供が熱中していることを、どこまでやらせてあげるのか? そこに悩む親御さんは多いのではないでしょうか。ある40代夫婦の小学2年生の息子さんは、最近ゲームに熱中していて、うまくいかないと怒りちらして何回もやり直すそうです。 きりがないと思い、「次…