気づかないうちに人は感情的になってしまい、相手や自分を傷つけてしまいます。子どもより知識も経験も理性もある大人でさえ感情的になってしまうのですから、子どもとなればより強く感情のままに物事をとらえてしまいます。
人間の感情は基本的には楽をしようとします。冷静に考えれば絶対に選ばない選択を感情は選んでしまうのですが、これによって不幸の歯車は回り始めてしまいます。
多くの親御さんは、子どもが学校に入ると「勉強をしなさい」と言い始めます。「いい仕事につくためなんだよ」「立派な大人になるためなんだよ」など、いろいろな理由をつけて子どもに勉強をやらせようとします。
しかし、それで子どもはどういう思いになるでしょうか。「勉強をしなさい」と言ったところで、意欲的に勉強に取り組むことができる子どもは少なく、嫌々勉強をすることになってしまうこともあるのです。思春期ともなれば、猛烈な勢いで反発をしてくる結果になります。
どうしてこういうことになってしまうのかと言うと、子どもにも意思があるのだということ、子どもも頭の中でいろいろな思考をしているんだということを親が理解せず、「親のほうが物事をわかっている」といった感覚で子どもと接しているからです。
また親自身、感情に流されてやるべきことをやらないということが多々あるという自分を、棚に上げてしまっているのです。そういった親の内面、現実というのは、子どもは親の言動の端々から感じているので反発をしてしまうのです。
「言われなくてもわかってる!」
「わかってないから言ってるの!」
売り言葉に買い言葉で、親子仲はどんどん険悪になってしまいます。
闇雲に「ダメでしょ!」と言ってしまうのと原理は同じです。追い打ちをかけたところで、「はい、そうですか」と聞く人間などいないのです。自分の子どもだから全部親の言うことを聞くだろう、聞かなければいけない、と思うのは親のエゴです。子どももひとりの人間として接していく必要があるのです。
親は人生の先輩として、子どもと同じように自分も感情的になってしまうことがあるんだということを、まずは受け入れるべきでしょう。エゴを出して親の威厳とばかりに威張ってしまうのは、親子の仲を壊してしまう結果につながるものです。純粋な子どもであればあるほど、そういった親の心を強く感じてしまうのです。
子どもに知恵を授けていくにあたっては、親自身気づかなければ教えられないことがたくさんあります。親自身が日常の中から謙虚に学び、正しい知恵を子どもに伝えていくことが大切なのです。
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