「妻との溝がいつの間にか広がって、最近は何を話してもことごとく喧嘩になるようになりました。喧嘩ばかりでは子どもの教育にもよくないので、こんなことなら離婚したほうがいいのではないかとも思うのですが、離婚は妻が承諾しません。この生活を改善するためにはどうすればいいでしょうか」
先日、拝殿にいらした男性は悲痛な顔で私にこうおっしゃっいました。奥様との喧嘩の様子などをぐずぐず話すでもなく、相談内容も簡潔で、私の「透視」という能力をよく理解してくださっているようです。
早速神にうかがってみました。すると確かに相談者が善かれと思って妻に何かを言ったり提案したりしても、必ず反発されて、最後まで二人の意見が平行線で終わる様子が視えました。
それと同時に、あまりに仕事が忙しい相談者は家でゆっくりできる時間がほとんどなく、常に疲れているので休みの日には子供の相手をするのが精一杯。ほとんど妻自身のことを気にかけていないことも分かりました。もちろんセックスもほとんどなしで、妻からすると、こんなにないがしろにされるなら夫の言うことなど聞くものか、と意地になっている様子です。
つまり、「ないがしろにされている」という不満が、夫のどんな言葉も受け入れなくさせているようでした。
ですから夫が何を言うかは関係なく、話をし出せば妻は常に嫌みな返答をし、夫も疲れからついついそれに反応してしまうという繰り返しになっていたのです。
それでも妻は夫のいないところで子どもに夫の悪口を言ったりはせず、「お父さんは私たちのために一生懸命働いてくれているのよ」と言い聞かせてもいました。
私は、視えたままのことをお話しし、相談者が「この先どうすればいいか」と問うのなら、仕事の量を減らし、妻と子供と向き合う時間を少しでも増やせば奥様の態度も変わるはずだと伝えました。
すると相談者は、
「妻の気持ちも分からないでもないけれど、私はこの不況の時代に妻と子供を養うために働いています。ストレスだらけですが、それでも歯を食いしばって仕事をし、不自由のない生活を送れるだけの給料をもらっているのだから、妻にも我慢して欲しいのだ」
とおっしゃいます。
相談者は常識的な男性のようですし、確かに一生懸命、家族のために働いているのもよく理解できます。
しかし、夫婦の会話や、健康な男女が求めて当然なセックスの大切さなどはまったく頭に入れていません。
いくら働いていても、夫婦の絆の重要さ、子育てへの影響も考慮した場合、もっと幅広く妻や家族について気がつかなくてはいけないのではないでしょうか。
「大切な部分を見落としていませんか。あなたが相手を思いやる気持ちが何よりも相手の心をやわらげるということに気づけないことも、奥様と上手くいかないひとつの原因だと思います」と指摘してみました。
「今」何かを変えられるのは、あなたの奥さんではなく相談者であるあなたに他ならないと申し上げると、うなだれて私の言葉を理解したのか、「今まで妻が我がままだとしか思っていませんでした。自分は努力したつもりでしたが、それは自分勝手な思い込みであって、ちっとも妻のことを考えてはいなかったんですね。それで妻のことだけを我がままというのは、先生のおっしゃるとおり、私の愚かさに気がついていませんでした」と涙を流されました。
そして「変われるよう頑張ってみます。自分では分かっているつもりでも、気がついていないことってあるんですね」とおっしゃる相談者のお顔はとても印象的でした。
時が解決してくれることもたくさんありますが、どんなに待っても「自分から行動を起こさなければ変わらない未来」もあります。
自分は何もしなくても相手が歩み寄ってくれるのではないか、などと思っていては、いつまでたっても悪いカルマは清算されません。
自らが新しい一歩を踏み出してみてください。
悪いカルマに気づかないまま過ごした「過去」が現在を作り出しましたが、「気づき」がいかに大切かということに気づいた「今」、もうあなたは過去のあなたではありません。
「気づく」ことに「気づいた」自分を誇りに思い、その行いを少しだけでも変えたら、上手くいかなかった過去とは別の「未来」を歩めるはずです。
同僚に笑顔で挨拶をする。
電車でお年寄りに席を譲ってあげる。
悪いと思ったらすぐに謝る。
遅れていたお礼の電話をする。
など、どんな些細なことでも構いません。まずは、はじめの一歩をあなたから歩み出してみてください。
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