私たちは日々生きていく中で、たくさんの出来事(人)に接し、「喜怒哀楽」のいずれかの感情を心の中に抱きます。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、それぞれの感情は条件反射のように、自分で意識しなくてもふっと湧き上がってきて、私たちはその感情を言葉や態度で人に伝えます。
私は常々、「感情的になってはいけない」とお伝えしてきました。それはなぜかといいますと、感情的な言葉というのは相手に理解させることよりも、感情をぶつけるという働きのほうが強いからです。
感情の発生を考えてみると、外からなんらかの刺激を受け、あなたのこれまでの体験から築き上げてきた考え方に落とし込み、喜怒哀楽いずれかの感情が出てくるのですが(この一連の流れは一瞬)、人生の中で体験することは人それぞれ違いますから、ひとりひとり受け取り方が違ってきます。
つまり、同じ出来事に遭遇したとしても、喜怒哀楽いずれの感情が出てくるかというのはひとりひとり違ってくるわけです。
たとえば、同じ食べ物を食べたとしても、それまでの人生でどんなものを食べてきたかによって、「こんなおいしいものが食べられるなんて!」と、喜びの感情が出てくる方もいれば、「こんなものを出すなんて!」と、怒りの感情が芽生える方もいます。
出てきた食事そのものに「喜怒哀楽」はありませんし、同じものを食べても人によって出てくる感情が違うということは、感情それ自体、絶対的なものではなく、あくまで個人の過去の体験によるところが大きいのです。
Aという現象に対しては必ず喜びの感情が発生して、Bという現象に対しては必ず怒りの感情が発生するといったような、すべての人に当てはまる法則はなく、感情の発生はとても主観的です。
また、同じ感情がずっと続くということはなく、瞬時に発生しては消えていく無常なものです。
このように、感情にはなんの実体もないのに翻弄されてしまい、感情的な言動を繰り返してしまえば、失敗するというのは当然といえば当然です。
どんな人にも、感情のままに動いて失敗してしまったことがあるのではないでしょうか?
感情的な状態だと人は見方が偏ってしまいますし、どうするべきかを考えられなくなっているので、正しい判断をすることができない場合が多いのです。
人生は選択の連続です。
一瞬一瞬、私たちは何をするか選択しながら生きています。その選択を間違えば、やがて負の結果が訪れてしまいます。
ですから、できるだけ感情をコントロールして、正しい選択をするべきなのです。正しい選択は、幸福な結果を生み出します。
では、どのようにすれば感情的にならずにすむのかというと、いちばんいいのは自分の感情をよく観察することです。
何事もそうですが、客観的に見て分析することで、その全体像をつかむことができるようになります。
以前、“レコードダイエット” という、体重を毎日書くだけのダイエット方法が話題になりましたが、原理は同じです。
体重を書き出すことで強く体重を意識するようになるので、「今日の夜ご飯は少なめにしよう」「昨日は食べすぎたから今日はランニングしよう」など、自制することができるようになるのです。
感情の場合もこれと同じです。とくに “怒り” に対してやってみていただきたいのですが、この感情が出てきたら、「私は今、怒りの感情が出てきた」「私は今、怒っている」というように、第三者のような視点で、あなたの感情を頭の中で言葉にします。
そうすることで、怒っている自分を冷静に観察している自分ができあがり、「ちょっと冷静になろう」と、それ以上大きくなろうとする怒りに対してブレーキを踏むことができるのです。
反射的に起こる感情は、長い間は続きません。一瞬で沸点に達し、徐々に消えていきます。このとき、感情にまかせた言動をとるか、冷静になって相手と対話するかによって、人生は大きく変わっていくのです。
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