青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

幸せでも不幸でもない状態

幸福と不幸、この二つの極端な感情の狭間にある「どちらでもない状態」は、人生の奥深い一面を映し出すものです。人々はしばしば、幸福と不幸を明確な二項対立として捉え、その間に広がる広大な領域を見過ごしてしまうことがあります。しかし、この「どちらでもない」状態こそが、日常生活の大部分を占めているのです。

 

この中間領域は、静かな河の流れのように、穏やかで、しばしば目立たないものです。日々の生活の中で、大きな喜びも深い悲しみも感じることなく過ごす時間。これらの瞬間は、しばしば無色透明で、はっきりとした感情の波に乗らないまま静かに流れていきます。しかし、この穏やかな流れこそが、私たちの心の安寧を保つ源泉であるとも言えるのです。

 

幸福も不幸も、人生の高揚と沈滞の瞬間を象徴しています。これらの感情は、人生の特別な時を色濃く彩り、私たちの記憶に深く刻まれます。しかし、これらの感情が常に私たちの心を占めているわけではありません。日々の生活の多くは、平穏で、何気ない瞬間に満ちています。これらの瞬間は、目立たないかもしれませんが、私たちの生活を形作る基盤となっているのです。

 

さらに、この「どちらでもない」状態は、私たちに心の静けさをもたらします。感情の波が高くない時、私たちは自分自身と向き合い、内面を深く探求することができるのです。この静かな時を通じて、自己理解と自己受容を深め、心の均衡を保つことができます。

 

このように、幸福と不幸の間にある「どちらでもない状態」は、私たちの人生において非常に重要な意味を持っています。この状態を意識することによって、私たちは日々の生活の価値を再認識し、心の平穏を見つけることができるのです。幸福も不幸も、人生の一部に過ぎず、その間に広がる穏やかな時間こそが、真の生活の豊かさを体現しているのです。