連鎖については、歴史上の出来事からも学ぶことができます。
歴史に名を残す人物で、悪しき連鎖を打ち破ってきた人たちがいて、その人々の生き様について本や映像、インターネットなどで知識を得ることで、いかに困難な状況下であっても、彼らが連鎖を打ち破るために並々ならぬ努力をしてきたかが伺い知れます。
例えば、インド独立の父と呼ばれているマハトマ・ガンジーは、非暴力・不服従を掲げた偉大な政治家として知られています。
それまでの世界各地の独立運動は、暴力に訴える手段がほとんどだったのに、ガンジーは暴力の連鎖を断ち切るために、暴力によらない平和的な独立運動を展開し、激しい弾圧を受けながら1947年の独立を実現させたのです。
その後、ガンジーは過激派の青年に暗殺されましたが、自らは熱心なヒンドゥー教徒であったものの、その真摯な姿がイスラム教徒をも引きつけ、またカースト外の民の解放を訴えました。
また、機械化によって物質的な豊かさだけを求める管理された社会よりも、チャルカと呼ばれる伝統的な手紡ぎ車を使って糸を紡ぐなど、自分たちで棉を育て、糸に紡ぎ、はた織りをして衣類を手作りする運動を通して、すべての人が最低限、衣食住に不自由しない自立した暮らしを目指したのです。
そして、非暴力によって黒人差別と戦ったマーティン・ルーサー・キング牧師の名も、ノーベル平和賞受賞者としてよく知られていますが、大変すばらしいと心から感銘します。
マーティン青年は、有色人種の地位向上の指導者として活躍していた父親の影響もあって、若い頃から、差別され虐げられている黒人の兄弟姉妹たちの地位向上のために尽くすことを決意していたといいます。
そして、彼はイエスの「右の頬を打たれたら左をも差し出しなさい」「迫害する者を呪わずに祝福してあげなさい」という教えとガンジーの信念がとても似ていることに気づいて、愛をもって差別主義と闘うことを決意し、他の自由運動の指導者たちと手を携えながら全米各地で公民権運動を展開し、その結果、1964年に公民権法が制定されました。
その後、キング牧師は、ベトナム反戦運動などにも尽力しましたが、公民権法が制定されて4年後のある日の講演中、白人男性の凶弾に倒れ、天命を全うすることになります。
そのキング牧師は、次のような言葉を遺しています。
「疑わずに最初に一段を登りなさい。階段のすべてが見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。」
「私たちには今日も明日も困難が待ち受けている。それでも私には夢がある」
「人は兄弟姉妹として、共に生きていく術を学ばなければならない。それができなければ、私たちは愚か者として共に滅びることになる」
(「名言+ Quotes キング牧師の名言」より)
他にも、それまでの悪しき慣習や偏見などを打ち破ってきた歴史上の人物はたくさんいます。もちろん、世間の脚光を浴びた人々だけでなく、人知れず悪しき連鎖を打ち破るために地道な努力を重ねてきた名もなき人々も大勢いたはずです。
私たちは、そのような新たな知識を持って、心の目を開いてくれた先達たちのおかげで、人として、一歩ずつ前進することができるのです。
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