すべての人にそれぞれにお役目があります。
お役目とは、この世に生まれて、それぞれに与えられたことがらをまっとうしていくことで、それは、悪いカルマを克服して善いカルマを増やすことでもあります。
人間としてこの世に生まれてきたということは、私を含めて、誰もが何らかの欠点、心の不足、すなわち改めるべきカルマがあります。
これまでも繰り返し述べてきましたように、カルマというのは前世の業で、この世に誕生すること自体、誰でも善いカルマと悪いカルマを持っているわけですから、極端に意識して自分だけ恥ずかしく思う必要もないと思います。むしろ、欠点に気づいて直す努力さえしないことが、恥ずかしいことなのです。
悪いカルマは前世でやり残した課題です。ですから、輪廻転生することで自らその課題に気づいて、一つひとつ改めていくのがこの世の修行であり、人生の目的です。
誰もがカルマがあるゆえの人生であり、カルマあるがゆえのお役目があります。
ただし、この「お役目」の意味を勘違いしている人がいるのも事実です。
相談者の中には、「私のお役目はカウンセラーでしょうか?」とか「私の使命は医者になることでしょうか?」「弁護士ですか?」などと聞いてこられる方々も少なくありません。
そのような人達は、医者や弁護士が他の職業に比べて何か偉いかのようにとらえているようですが、これも、知識不足からくる質問です。
社会的な立場や人気があるなしに関わらず、どんな職業、仕事であってもそれぞれにその人のカルマに合う仕事のお役目があり、神の感覚からすると、「職業に貴賎なし」といわれる所以もそこにあります。
「何百回転生し、欠点を直したか?」また、「直せずに悪いカルマを増やしたか?」「数回しか転生していない……」だけのことなのです。
いずれにしても、自分に与えられた仕事や役割を懸命につとめることによってお役目を果たす、すなわち悪いカルマを克服、解消すると同時に、善いカルマを増やしていくことができるのです。
神はその人その人に応じたお役目を果たす中で、心の浄化によるカルマの克服、すなわちスピリットの向上を遂げてほしいと願っています。
善いカルマと悪いカルマは表裏一体になっていて、一人ひとりカルマが違うようにお役目も異なります。だから、家庭環境や持って生まれた才能、あるいは仕事の内容や立場の違いを他人と比べても、それはカルマゆえのことなので、思うようにならない点もあって当然なのです。
仮に「見えない世界」の仕事に携わっていたり、人を助ける職業に就いている人であっても、それはその人のカルマゆえのお役目ということです。
決して、その人が特別な存在なのではありません。善きにつけ悪しきにつけ、その人なりのカルマがあり、それゆえのお役目なのです。
私も「見えない世界」に携わっている信仰者の一人ですが、時折、私のような職業に対して少し勘違いされている相談者も来られます。
「人助けをしているのだからお金は取るべきではない」とか、「どんなに忙しくても、予約なしでも見てあげるのが神に仕える立場の人間ではないか」というような考えを持った方もいて、神に仕える人間は何もかも投げ打って無心になれというのは、お役目というものについての考え方が間違っているのではないかと思います。
実際には、そういう人に限ってご自身の心のあり方の問題に気づいていない……知識不足があります。
神に仕える信仰者といえども、毎日毎夜、寝ずに仕事をというわけにはいきません。また、お金をいただくことに対しては、中にはどうでもいいといった感覚の方や、支払うお金に無関心な方もいますが、それらについては私が云々すべきことではなく、その方々の常識の範囲のことであり、ましてここに書きとめることでもないと思います。
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