青森の神様 木村藤子の公式ブログ 日々の暮らしから得る気づき

透視人生30年以上のキャリアで培ってきた、誰しもが幸福になる生き方、考え方をお伝えします。

勉強するのは誰のため?

今では幼稚園受験や小学校受験もそう珍しいことではなくなりました。でも、やはり、高校受験、大学受験というのが、子供にとっても親にとっても大きな節目となるのではないでしょうか。特に子供にとっては、いわば人生初の大きなチャレンジと言えると思います。

 

また、そういう関門をひとつひとつ越えていくのは、まさに自立へと向かう行程とも言えるでしょう。

 

そして、その受験対策ということで塾に通ったり、家庭教師をつけるなど、生活の中でも「受験」というプレッシャーが常につきまとうようになります。

 

ただ、小学校低学年の頃から、「勉強は自分のためにするもの」ということを会話の中で理解させておけば、受験だからといって親が必要以上に慌てることはないはずです。

 

そういうことを教えないまま、学歴がすべてだと言って子供に一流大学に行くことを押しつけていると、やがて子供に何かしらの問題が起こり、親子で苦しんでしまうことになるのです。

 

たとえば、子供よりも父親や母親を筆頭に、家族全員がまるで腫れ物にでも触るかのようにピリピリと神経質になってしまう場合があります。

 

うるさくしては勉強の邪魔になるからといって、リビングのテレビのボリュームを小さく落とし、家族の会話もひそひそ声。炊事や洗濯もなるべく音を立てないように気をつけるといった方がいますが、これではかえって受験に臨む子供にプレッシャーを与えるばかりになってしまいます。

 

そうでなくても受験生は神経過敏になっていますから、家族が必要以上に自分に気を遣っていることは、すぐに伝わってしまうのです。

 

もちろん、愛情があるからこその行為だと思いますが、家の中が張りつめたムードになってしまっては、受験生の子供をかえって追い込むことになってしまいます。

 

また、勉強の休憩タイムにはお菓子とコーヒー、深夜には手のかかった栄養満点の夜食を用意するといった親もいるようですが、これも程度問題かと思います。

 

あまりにもかいがいしく世話を焼いてしまうと、それが当たり前になってしまう危険があり、ここで甘えグセがついてしまうと、受験が終わったあとも、いろいろやってもらうのが当たり前と思うようになり、わがままになってしまう可能性があります。

 

まるでお殿様、お姫様の如く息子さんや娘さんに気を遣っていると、子供のほうも段々、勘違いしてしまうのです。

 

そういう子供の心を視ていると、「親のために受験をしてやっているんだ。だから気を遣ってくれて当たり前」という声が聞こえてきて、驚くばかりです。

 

ただ、そういう場合は、親のほうも子供に「頑張れ、頑張れ」と言いながら、そこに親のエゴ(いい高校、大学に行ってほしい気持ち)での「頑張れ、頑張れ」という気持ちが入っていることも往々にしてあるのではないでしょうか。

 

「うちの子は◯◯高校に受かったんですよ」

 

と自慢したいがために合格してもらわなくては困る、という気持ちは、親のエゴ以外の何ものでもありません。

 

よく、子供が一流大学に通っていることや、大手企業に勤めていることを自慢する方がいますが、そういった社会的ステータスと人間性はまったく別物です。

 

いくら一流大学を出ようと、大手企業に勤めていようと、人間性が未熟であれば必ず問題が起きてきます。

 

偏差値が高い学校に入るとか、大手企業に勤めるということは、人それぞれの一時的な希望でこそあれ、悪いカルマに気づいて直していくという「人生の目的」ではありません。

 

そして、勉強するのは親のためではなく、子供自身のためなのだということを、今一度、子供に話して聞かせたり、それと同時に、親のほうもまた、改めて心に刻んでいただきたいと思います。

 

学歴をよくしたいというのは、子供に対する愛情のひとつであり、我が子の幸せを願う親の姿であることは理解できます。しかし、「勉強しなさい。勉強しなさい」と言われ、高学歴になることだけを望まれてきた子供が、人間としていちばん大切な情緒や、相手の気持ちを理解できる心を持った人間に育つことができるでしょうか。

 

そういう方は、我が子をなんとか出世コースに乗せることだけに躍起になり、中学に入るならこの学校、高校ならここ、さらに、大学なら第一志望はここがいいだろう……などと子供の気持ちを考えずに、自分が思い描いたレールの上を走らせようとします。

 

しかも、親の言うことを聞いていれば間違いないのだからと有無を言わせず、「期末試験で順位が下がったのはなぜだ」「あれだけ言ったのに、なんで数学の点数が下がるんだ」などと、頭ごなしにがみがみとうるさく小言を言ったり、怒ったり怒鳴ったり……。親の権限を盾に圧力をかけていきますから、子供はたまったものではありません。

 

子供の心の中にも、頑張ったけれども目標を達成できなかった無念さがあることを、親自身わかっているのでしょうか。

 

そのように、子供の立場になってものを考えて言葉をかけてあげないと、子供もまた人の気持ちを理解できない、自己中心的な人間に育ってしまいます。そのことに、親は気づかなければいけないのです。自分が子供の頃を思い出してみてください。どんなに頑張っても、達成できなかったことはあるはずです。

 

親に圧力をかけられてストレスを溜め込んだ子供が、そのうっぷんを晴らさんがために万引きなどの非行に走ったり、あるいは、プレッシャーに負けてうつ状態になってしまうケースもあるのです。

 

子供がそこまで追いつめられても、自分の間違いに気づかない親もいます。以前も、そういうお悩みで相談にみえたご夫婦がいました。

 

相談内容を聞いてさっそく透視してみますと、連日深夜まで勉強して疲れている子供に、テストの点数のことで怒鳴っている父親の姿が視えました。そこでご主人に、

 

「今、精神科に通っている息子さんに、あなたはどんな態度で接してきましたか? 子供の気持ちを考えずに、成績ばかり気にして怒っていたのではないでしょうか」

 

と話しますと、ご自身の子育てを否定されたように感じたのでしょう。怒りに燃える目で私をにらみつけてきました。私はただ誤りに気づいて、理解し、直していただきたい一心でお伝えしているのですが、

 

「怒るのは息子の将来のためなんだ」

 

の一点張りです。さらに、

 

「私は教師なんだ。育て方を間違うわけがない!」

 

と怒鳴るばかりで、素直に話を聞いてくれないのです。

 

実は、そういうふうに子供を育てる親は、ご夫婦とも、あるいは、どちらかが社会的ステータスが高い職に就いている場合が多いのです。

 

そういった方は、高いプライドや強い信念があるため、それがかえってご自身の子育てでは仇となりやすいのです。

 

このご夫婦の場合、共に教師をされていました。そして、私の言葉に納得してはくれませんでしたが、帰り際に奥さんが私の本を購入していかれました。

 

その後、このご夫婦は1ヶ月後に再びおいでになりました。見ると、表情がふたりとも柔らかくなっていました。そして、ご主人が開口一番、

 

「この間は怒鳴ってしまい、恥ずかしい限りです……。あれから考え込んで、木村さんの本を何度も読んでみたりして、自分たちの愚かさや余計なプライドを持っていたことを反省しています。

 

子供のことを大切に思って一生懸命に育ててきたつもりが、教師というプライドから、いつの間にか子供の心を考えず、いい成績をとらせることだけが頭の中にあったように思います……」

 

と言うのです。聞けば、私に怒鳴った手前、奥さんにも隠れて、私の本を読んでくれたのだそうです。しかも、二度三度と繰り返し読まれたそうです。

 

私はこのご主人のお話を聞きながら、神から与えられた「任務」をひとつ全うできた、と感じておりました。

 

教育の現場にいても、職業上の教師という立場と、家での父親(母親)としての立場はもちろん別物です。それを十分に理解していなかったために、息子さんにこうした問題が起きてしまったのです。

 

家族として温かい心の交流も持たず、家の中でも教育者として君臨していると、大事なことを見誤ってしまうのです。

 

それに、心のことをおざなりにして詰め込み式の勉強で学歴ばかり高くしても、心の成長(人間性)が伴っていなければ、やがて社会に出たときに通用しなくなるのです。

 

また、今は変化の激しい時代です。この大学に入れば安心、この会社に就職すれば一生安泰などという考えはもはや時代遅れではないでしょうか。

 

そういったことにも気づける、正しい知識と判断力のある親となることは、子供の幸せのためでもあるのです。

 

 

 

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