品の良さとは、その人のちょっとした所作や立ち居振る舞いに現れるものです。
品の良さの反対が、だらしのなさです。
品がないと、周囲の人たちと衝突したり、人から嫌がられるなどの人間関係で問題が生じるだけでなく、生活態度そのものがだらしなくなり、それを指摘されても自分が改めるべき点に気づかず、どうでもよくなるのです。
だらしのない人は、部屋を見ればわかります。
私のところに相談に来られる方々の中にも、透視をすると、部屋に洗濯物と汚れ物の区別がつかないほど散らかっていて足の踏み場もなく、仕事先から帰宅したご主人がそれに耐えられない顔をしている光景が見える、といったことがよくあります。
それが積み重なって離婚の一因になるケースもありますが、当人の奥さんがその原因に全く気づいていない……。そのような人ほど、私がそれを指摘すると「私が悪いんですか? そんなことありません!」と、ヒステリックに逆上します。
心の虚しさや寂しさから、何でも物をためこんでしまう人も増えているようですが、そのような場合は、まず整理整頓を心がけ、自分自身の心の不足を見つめてみることが大切です。心の不足に気づかなければ、同じことの繰り返しになるからです。
だらしのない人は、マナーを知らない、知識不足とも言えます。
例えば、衣類にしても、不快な臭いがしていても平気な人。
ある会社のOLさんで、上司の衣類の臭いがきつくて困っているという人もいました。ご本人は気づいていないようで、仕事中は窓を開けて換気をすることもできないので、職場の人たちが仕事にも支障をきたすことがあるというのです。
体臭や衣類の臭いについては、他人が忠告しづらいものです。それだけに、本人が清潔さを心がけておく必要がありますし、家族や親しい人が注意してあげれば本人もきちんと対応できるでしょう。
こまめに洗濯をせずに、何日も同じ下着をつけたままの人もいるようですが、身なりがきちんとして清潔感を与える人を見て不快に思う人はいないように、清潔さは人間関係にとってとても大切なこと。まず、身だしなみを整え、清潔感を保つことがマナーの基本だと思います。
また、台所の洗い物にしても、昔は木灰で鍋などの食器を洗っていた時代がありましたが、今は便利な洗剤が出ているにもかかわらず、出前などの器をちゃんと洗わずにそのまま返す人もいるようです。
どうせ他人の物だから……という気持ちからぞんざいに扱ってしまうのでしょうが、このようなだらしのなさは、すべて生活態度に影響していくのです。
まして、台所にいつまでも洗い物をためたままの状態は、不潔なだけでなく、それを見て育った子どもも大人になってからも平然と同じことをしてしまい、周囲の人から不潔だと嫌われかねません。
このように品のなさ、だらしのなさには、いくら他人が不快に感じようとも、「自分さえよければいい」という考え方が潜んでいます。
例えば、人がたくさん乗っている電車の中で平然と化粧をし続けている女性、公の乗り物の中で携帯電話で大きな声で話したり、優先席でご老人や妊婦さんに席を譲らない人や携帯の電源を切らない人。
自宅で出たゴミをコンビニのゴミ箱に持っていって捨てる人や、公衆トイレを使って汚してもそのままにして立ち去る人。なかには、自分の家では貯め水をして、一滴もムダにしないくらい節約するのに、他人の家のトイレットペーパーは自分の家の何倍も平気で使う人もいます。
また、生活習慣のだらしなさから、食べ物のバランス感覚が崩れている人もいます。
栄養のバランスやその時の身体の状態などを考慮することなく、漫然とただ食欲を満たすためだけに食べているようでは、自分の身体の健康管理に対してだらしのない証拠です。
実際に、食事による栄養の偏りが原因で病気になって、相談に来られる方も少なくありません。ですが、透視によってそれを指摘しても、「そんなはずはありません、ちゃんと食べてます」と否定する方も多く、それだけ自分の落ち度が原因だと気づきにくいのです。
このように、だらしのなさは、人間関係だけでなく、衣食住のいずれにも問題を引き起こす原因になります。
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